男「それは、宇宙の彼方」
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96: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:36:31.47 ID:ECNFnKQ+0
 一限の授業が終わった。

 俺は真っ先にさきほどの女の子の元に向かった。

男「……」
以下略 AAS



97: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:38:05.90 ID:ECNFnKQ+0
 無視されるとばつが悪い。

男「えっと……」

 ただ、この異常な空気の答えを知りたかった。
以下略 AAS



98: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:38:46.48 ID:ECNFnKQ+0
 確信などあろうはずもない。
 
女「……」

 彼女が微かに首を動かしたようにみえた。
以下略 AAS



99: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:41:43.85 ID:ECNFnKQ+0
男「え?」

女「もってて」

 と、言うと、彼女はまた首の向きを戻し、真っ直ぐ前を見つめた。
以下略 AAS



100: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:42:24.12 ID:ECNFnKQ+0
 教科書が無くても案外となんとかなるもので、今日の授業は全て終了した。

 彼女はボーっとしていた。昼食時間もずっと何も変わらず視線も変わらなかった。

 そしてそれを教師は咎めない、誰も、だ。
以下略 AAS



101: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:43:33.56 ID:ECNFnKQ+0
 うちの校風は他の学校にくらべて自由ではあるが、風紀委員が存在する。

 以前は緩い取り締まりではあったが、姉が非常に真面目なために最近ではしっかりとしている。

 この週一の定例会も、姉の提言によるものだ。
以下略 AAS



102: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:46:33.76 ID:ECNFnKQ+0
男「えっ……」

姉「意識が高いのは良いことです。明日、またちゃんと来てくださいね」

男「は、はあ……」
以下略 AAS



103: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:47:09.98 ID:ECNFnKQ+0


 風紀委員の雑用を終えて、改めて自分の教室に出向く。

女「……」
以下略 AAS



104: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:49:11.55 ID:ECNFnKQ+0
男「えっと、教室閉めるから」

 少し遠くから声を掛ける。

女「……」
以下略 AAS



105: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:49:47.30 ID:ECNFnKQ+0
女「ついてきて」

 彼女は席を離れて、教室を出ていく。

男「いや、ちょっと、待って!」
以下略 AAS



106: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:52:17.07 ID:ECNFnKQ+0
 何故だろう。

 彼女のことは今日会って、どんな人間なのかも一切わからないにも関わらず。

 「ついてきて」と一言言われた俺は、自然とその指示に従ってついていっている。
以下略 AAS



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