59:ちょっとゴリ押し[sage saga]
2020/02/08(土) 12:40:57.20 ID:E6F77brp0
「数でゴリ押せば勝てるとでも思っているのかね?」
アレイスターは花嫁の魔女を嘲笑しながら右手を上方へと伸ばす。何も無い筈の空間から血のように真っ赤な線が空中を走り、一つの魔方陣を形作った。
アレイスターへと弾丸の如きスピードで、雨のように降り注いだモーニングスターは、しかしアレイスターに一つも掠りもせずに赤い魔方陣に全て弾かれた。
一方の左手は前方へと向け、何かを掴む動作をする。そしてまたもや虚空から一本のねじくれた銀の杖が火花と共に出てきた。
衝撃の杖。
60:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/08(土) 14:30:00.79 ID:E6F77brp0
最後の一撃により花嫁の魔女は力尽きた。そして結界に囚われていたこの場所は無事に元の路地裏へと戻っていった。どこぞの戦犯の時のように撃ち漏らすことは決してない。......まあ、衝撃の杖で終わったと思ってその場から立ち去ろうとしたのは秘密だ。
『ありがとう』
......しかし最後の最後、あの一撃をかました時、空耳だと思う程小さな、しかし確かに聞こえた言葉。あれは何だったのだろうか?
疑問に思うこともあれど取り敢えずは魔女撃破及び、データを取れたことを喜ぶことにしようとしたその時、
「ん?」
61:花嫁の魔女に精神攻撃させる予定がすっかり忘れてたぜ......orz[saga]
2020/02/08(土) 19:13:07.08 ID:E6F77brp0
魔女狩り。
ここ数日間はそれに没頭していた。他にやることが無いからか、それとも単に刺激を求めていたからか、とにかく最近は当初の目的である“自分が何故生きているのか、ここはどこか”という、いわば現状の確認というのも頭の中から消し飛んでいた。別段急ぎの用という訳でもなく、ただ単に胸騒ぎがする、嫌な予感がするというだけの漠然とした理由からだったか。平和に暮らしていればいいだけだが、やはり変人である自分は何かしらの刺激がなければ気が狂っしまいそうだったのかもしれない。だからかここ数日間はずっと魔女狩りをしていた。
勿論ただずっと魔女に付き合っている訳でもなくハッキングして手に入れたカメラの映像記録をまた一から精査し、あの黄色いメルヘン少女の言っていることを口元の動きを元に翻訳したり、対魔女用の兵器を作り上げたり、魔女の落とす黒い球体(カメラの映像記録の黄色いメルヘン少女が言うには恐らくグリーフシードと言うのだろう)の研究をしてみたりと、魔女狩り以外のこともやっているのだが、如何せん退屈なのだ。勿論興味もあるし研究欲もある。しかしやる必要が本当にあるのか疑問だった。それならばデータ収集ついでに魔女狩りに興じた方がずっと有意義に感じたのだ。
そんなこんなで今日も魔女狩りである。
今日の魔女は普段の魔女とは違い何かと面白いギミックを挟んでくる魔女であった。感覚を錯乱させる性質があるのか上からの攻撃かと思えば攻撃が後方から来たり、小さな魔力から形成された弾が急に魔力が増加し膨張して爆発したり、と色々面白かった。
62:1です。[sage saga]
2020/02/08(土) 22:23:36.76 ID:E6F77brp0
創約買いたいけどまだ本ご届いていない地方暮らしの辛い現実
63:名無しNIPPER[sage]
2020/02/08(土) 22:34:26.97 ID:9iFYmIjPo
そういう人のための電子書籍よ
64:名無しNIPPER[saga]
2020/02/08(土) 23:19:12.20 ID:E6F77brp0
振り替えって見てみればそこには少女がいた。恐らくあの黄色いメルヘン少女と同じ部類の少女だろう。魔術を行使するが、魔術師とは以て非なる存在。あの黄色いメルヘン少女が言っていた魔法少女なのだろう。
格好も制服のようなかしこまった格好ではあるが申し訳程度しかないがコスプレ要素があってベクトルは違えどあの少女と同じくこの少女もまたメルヘン少女なのだろう。
だが雰囲気はまるで違った。
あの少女が何もかもを包み込む柔和な少女だとしたら、この少女は何もかもを突き放す冷たい刃のような少女である。
勿論あくまで偏見差別クソ野郎アレイスター=クロウリーの第一印象なので実際は違うのかもしれない。しかしいくら人の心が分からなかったアレイスターであっても、いや寧ろ統括理事長として居座っていた頃、今までこんな人間を山程見てきたアレイスターだから分かったのかもしれない。
65:名無しNIPPER[sage]
2020/02/08(土) 23:23:10.35 ID:8uw0a+Tuo
こんな子供にもこのロリコンのおっさんめ
66:面白い下ネタが思い付かぬ......orz[saga]
2020/02/09(日) 01:25:53.42 ID:thBVywH40
67:自分にギャグは出来ないと分かった 大人しくシリアルにいこう[saga]
2020/02/09(日) 10:10:52.66 ID:thBVywH40
undefined
68:undefinedって何でなるん?[saga]
2020/02/09(日) 10:32:55.51 ID:thBVywH40
「いいえ、それもお断りさせていただくわ」
アレイスターの申し出をこの黒と紫のメルヘン少女は断り、続けてメルヘン少女は、
「確かにわたしは魔法少女についても魔女についても知っている。そしてわたしも魔女に対抗できる手段を持っている。だけれどそれと同様にあなたも対抗する術を持っているのでしょう?魔法少女でないのは奇妙だけれど、魔女に対抗できる手段を持っているのならそれに越したことはないわ。それに一番はあなたはもう魔女とは関わらない方がいい。お互い干渉せず、平穏な暮らしを享受した方がいいわ」
なるほどそう来たか。
あくまでお互い下手に干渉せずに知らないなら知らない方がいいと言い出しやがった。確かに自分が積極的に魔女狩りをしなければ平穏な暮らしは出来るだろうが、それではダメなのだ。
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