魔法少女アレイスたん☆マギカ
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45:以下、名無しにかわりまして上イン好きがお送りします[sage saga]
2020/02/01(土) 15:29:12.68 ID:hBF2B/l50
 しかしキュゥべえが分からないのは本当に珍しく、マミはあの銀の少女について好奇心が湧いてきた。
 マミはティーカップに紅茶を注ぎながら、
 「キュゥべえ、聞くけどあの娘ってどこら辺が普通じゃなかったの?魔法少女になったらただの魔法少女にはならないってこと?」
 一方のキュゥべえはマミのソファーの上でゴロゴロしながら、
 「そうだね、彼女は普通の少女とは言えないかな。魔法少女の素質には因果律っていうのが関係しているんだけど、彼女の因果律は過去最高のものだったよ。それこそ史上最強の魔法少女になれる位にね。だけど不可解なことに彼女には因果律が収束しているだけじゃなかったんだ。僕にも分からない謎の力があってそれで魔法少女に出来るかどうか分からなかったんだ」
以下略 AAS



46:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/01(土) 17:18:50.61 ID:hBF2B/l50
 一方の銀の少女こと糞薬中バイセクシャルド変態魔法少女アレイスたんは鳥を近くの山へ埋め、ネット喫茶へ戻ってきていた。その頃には既に辺りが静まり返り、本格的な夜へと変貌していた。
 そして今日、街を散策した結果を頭の中で整理していた。
 (この街は科学の街のくせして魔法少女など随分とメルヘンチックなものを抱え込んでいるな)
 散策した結果を整理するといっても成果といえば夕方に出会ったあの魔法少女(?)と彼女の足下にいた謎の生命体についてだった。
 (気付いていないとでも思ったのかね)
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/02(日) 11:51:03.43 ID:9H4y6mch0
 翌日。
 とにかくこの街について本格的に調べる必要が出てきた。
 コキコキと首を鳴らしながらアレイスターはパソコンを起動させる。
 「さあて、作業に取りかかるとするか」
 アレイスターはまず、あらかじめ昼間の内に完成させておいた小切手位のハッキング用のフラッシュメモリをパソコンへと投じる。
以下略 AAS



48:以下、名無しにかわりまして上イン好きがお送りします[sage saga]
2020/02/02(日) 13:10:01.21 ID:9H4y6mch0
 (一体なにを......?)
 この街について本格的に調べようとしたのも彼女との邂逅からだった。アレイスターはカメラの映像の記録の精査を彼女の行動に重点的に調べあげることにした。
 数時間、ずっとカメラの映像の記録と格闘していたアレイスターは一旦休憩を入れることにした。この時間、ずっとあのメルヘン少女の行動を追ってきて分かったことがいくつかある。
 まず、彼女は魔術師とはまた違った存在であるということ。
 カメラの映像の記録を見るに恐らく彼女は魔術とは一切関係のない一般人だろう。だが詳しいことは分からないが、何故か彼女は魔術を使うことが出来る。それも原理は同じだがプロセスが微妙に違う。昨日邂逅した時から時折彼女の口にしていた魔法少女なる者特有のものだろう。
以下略 AAS



49:以下、名無しにかわりまして上イン好きがお送りします[sage saga]
2020/02/02(日) 17:06:17.51 ID:9H4y6mch0
 この街で最初に感じた、そして今でも感じている違和感。恐らく彼女達の言う“魔女”の力なのだろう。キュゥべえとやらの構築しているネットワークに続き、違和感の大まかな正体について知れたことは僥倖だ。ただ、
 (それだけではないな)
 そう、キュゥべえとやらのネットワーク、魔女、それだけではない。だがそれは常に近くにあって、自分の知っているような感覚である。アレイスターはねっとりと纏わり付くようなもやもやに思考を傾けていく。この違和感はもっと身近にある気がするのだが......と。答えは喉まで出かかっているのに、あと一歩のところで手が届かないようなもどかしさ。
 「はああぁぁぁ。いくら考えても答えが出ないのならば思考を切り替えるしかないか」
 長いため息をつきながらアレイスターは次の行動をおこすべく重い腰を上げた。
以下略 AAS



50:名無しNIPPER[saga sage]
2020/02/02(日) 22:17:25.79 ID:9H4y6mch0
そろそろテストなので更新は遅くなると思います。


51:以下、名無しにかわりまして上イン好きがお送りします[sage saga]
2020/02/03(月) 00:42:26.52 ID:oOE+CogJ0
 監視カメラの映像記録は粗方精査しきったので、一旦行動に移すことにしようと考えた。
 しかし、別段急ぎの用という訳でもないし、今日一日は適当に男でも捕まえてセックスなり乱行パーティーにでも興じようとも考えていた。とにかく外に出て、街の散策なり、男探し(女でも可)でもしなければ。一日中ずっとパソコンと睨みあいっこなんぞただのヒキニートと大差ない。
 という考えでアレイスターはネット喫茶から出ていった。
 二日目ともなればさすがにこの街にも慣れてきて特に驚くこともなかった。当座の目標はとりあえずは魔女探しである。元々アレイスターが目を覚ましてから感じる違和感の正体を探しだそうとしたのはこの街、この世界で何故自分が生きているのかを知る為である。自分は確かにあの時死んだ筈なのに生きている。この状況が不可解なのである。しかしその原因はこの街で目を覚ました時から感じる違和感が関係しているのではないかとアレイスターは直感的に感じていた。......まあこうして考えなしに突っ走るからいつも失敗するのだが。
 とにもかくにも街での魔女とやらを探さなければ。
以下略 AAS



52:名無しNIPPER[sage]
2020/02/03(月) 00:44:56.28 ID:IsiBmJF6o
人格おっさんの癖に男捕まえるのか…


53:名無しNIPPER[sage]
2020/02/03(月) 01:14:38.62 ID:XIb10cmSO
>>52
奴を誰だと思っている?アレイスターだぞ


54:創約が始まるぞおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!!![sage saga]
2020/02/04(火) 19:55:51.98 ID:OU1LO34/0
 まだ明るいというのに路地裏へ進めぶ進む程闇の気配が濃くなってくる。粘ついた空気がアレイスターに絡みつくがアレイスターは気にもとめない。むしろスキップでもするのかという程気軽な様子だった。
 確か彼女達の会話から推測するに魔女は結界を張りその奥に隠れ潜んでいるとのことらしい。結界を張るのはいいのだがその結果への入り方にた少々の不安がある。虚数を十進法に変え隠世を破ったアレイスターでもそもそもの原理が違えば侵入するのが面倒なのだが......。まあ、向こうがこちらを受け入れてくれることを願うしかないか。
 と考えている内に変化が訪れた。
 「向こうから仕掛けてくるとは、幸先の良いスタートだな」
 どうやら魔女の結果の中へ入れたらしい。さっきの小綺麗な路地裏から打って変わって辺りは見ているだけで目と頭が痛くなる程の極彩色に彩られたやたらメルヘンチックな風景へと姿を変えていた。
以下略 AAS



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