48:以下、名無しにかわりまして上イン好きがお送りします[sage saga]
2020/02/02(日) 13:10:01.21 ID:9H4y6mch0
(一体なにを......?)
この街について本格的に調べようとしたのも彼女との邂逅からだった。アレイスターはカメラの映像の記録の精査を彼女の行動に重点的に調べあげることにした。
数時間、ずっとカメラの映像の記録と格闘していたアレイスターは一旦休憩を入れることにした。この時間、ずっとあのメルヘン少女の行動を追ってきて分かったことがいくつかある。
まず、彼女は魔術師とはまた違った存在であるということ。
カメラの映像の記録を見るに恐らく彼女は魔術とは一切関係のない一般人だろう。だが詳しいことは分からないが、何故か彼女は魔術を使うことが出来る。それも原理は同じだがプロセスが微妙に違う。昨日邂逅した時から時折彼女の口にしていた魔法少女なる者特有のものだろう。
二つ目はキュゥべえという存在。
恐らく昨日彼女の足下にいた謎の小動物擬きだろう。だがヤツは一般人には見えないらしく堂々と表に出ていた。名前についてはメルヘン少女の口の動きからアレイスターが推測したものである。こいつについては現状一番注意しなければならない存在だろう。
三つ目は魔女という存在。
これもアレイスターがメルヘン少女の口の動きから推測したものである。ただ魔女というものならばアレイスターの世界にもいた。だがアレイスターの知っている魔女というものは使い魔はいれど、結界の奥に隠れ潜んでいる訳ではない。それに魔女の被害はここ日本ではなく主にイギリスであった筈だし、魔女といえど人間だ。彼女らの会話や行動から推測したものだが、彼女は日々魔女を狩っているらしい。いくら人の道から外れているといっても彼女のような年端もいかない少女が殺しを行うとは考えにくい。これも不可解な点である。
調べれば調べる程、不明点は増えるばかりである。
「しかしまあ、何もないよりかはマシだろう。それにこの街にある力についても目星がついたしな」
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