34:ちょっとゴリ押し[sage saga]
2020/01/27(月) 11:02:03.11 ID:nh4V1ktC0
アレイスターはイタズラを企てるような笑みを浮かべ、
「それからこの場の後処理は私に任せたまえ。血の後処理なぞは君のような子供がする事ではない」
「それはどういう.....!?」
アレイスターが黒いマントを翻し鳥の血で描かれた巨大な魔方陣に覆い被せるようにして魔方陣の上を歩くと、どうやって取り除いたのかまるで何も無かったかのような綺麗な床が顔を出した。アレイスターはイタズラが成功したと言いたいような笑みを浮かべて、
「これでいいだろう。鳥は適当な山にでも埋めておくよ。ああそこの男はそのまま放置していても問題ない。恐らく彼の知っている誰かさんに拾われるだろう」
35:名無しNIPPER[saga]
2020/01/27(月) 22:00:15.06 ID:fBQO8nc70
ちょっとマミさん視点入れます
36:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/28(火) 10:16:04.91 ID:IH+YFkq+0
いつもの見滝原。それは街中が笑顔で溢れ、どこを見ても幸せそうな風景がある。
巴マミも見滝原中学の登校途中でふざけあって登校して笑顔の後輩を見れば自然と微笑みがこぼれてしまう。
だが『いつも通り』ということは当然、悪い側面も『いつも通り』あるという事だ。
魔女。それが彼女にとっての悪だった。
関係のない一般の人々を苦しめ死へと追い込む、まさしく絶望を撒き散らす存在。そんな魔女から人々を守るため、彼女は常日頃から魔女退治に勤しんでいた。
37:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/28(火) 11:06:35.83 ID:IH+YFkq+0
路地裏に入ってからだんだんとソウルジェムの反応が強くなっていっている。確実に魔力の反応の主までもうすぐだ。この魔力の反応の主が魔法少女であれ魔女であれ、近くに結界やら使い魔やらがいるはず。魔法少女であれば魔女を狩る為に魔法を使う、即ち近くに魔女がいるということ。魔力の反応の主が魔女でまあれば言わずもがな。
だがそれらは一向に姿を表さない。恐らくすぐそこの角を曲がれば魔力の反応の主はいるだろう。
万が一急襲に備え魔法少女へと変身しておく。
不審に思いつつも角を曲がった先にいたのは───
「!?、貴様どうやっゴハァッッ!!」
38:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/28(火) 14:03:41.67 ID:IH+YFkq+0
(どういうこと?魔法少女が一般人に手を出すなんて.....)
巴マミは混乱していた。目の前にいる恐らく魔法少女と思しき少女が足元に転がっている黒いローブを着た男を攻撃したのだろうが、その理由が分からない。
不審人物だったから、で済ませられる程魔法少女の力は軽いものではない。足元に転がっている黒いローブの男は怪しくはあるが魔女とは何の関係もないはず.....。いや、そもそも見滝原に外国人の魔法少女がいるとは聞いていない。そもそも魔法少女ではない可能性もある。とにかく真意を確かめなくては。
ただし一般人に手を出す人物なのだから警戒心を持ちつつ。
「ちょっと、そこのあなた」
39:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/29(水) 18:16:02.55 ID:n507zr8I0
人を馬鹿にするような態度を取る銀の少女の対して巴マミは胸の内がムカムカしていくのを感じた。他人を馬鹿にするような、見下しているような、そんな雰囲気のある少女だ。
だが出来うる限り穏便に済ませたいマミはなるべく感情を抑えて、それでいて警戒心を解かずに、
「だからそこの黒い人をなんで攻撃したのかしら?あまり争い事はしたくないのだけれど」
と銀の少女に問いかける。
ただ銀の少女にばかりかまけている場合でもないのだ。先ずは黒いローブの男の治療もしなければならない。黒いローブの男へと駆け寄り、安否を確認し羽飾りの留め具にあるソウルジェムを外し、魔力を使って黒いローブの男の治療を始めようとしていた。すると銀の少女から、
40:ちょっとゴリ押し[sage saga]
2020/02/01(土) 00:52:03.29 ID:hBF2B/l50
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41:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/01(土) 01:44:57.52 ID:hBF2B/l50
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42:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/01(土) 08:39:28.41 ID:hBF2B/l50
なんとかこの場を穏便に済ませることができたマミであった。一方の銀の少女はイタズラを企てるような含み笑いをしていた。
「それからこの場の後処理は私に任せたまえ。血の後処理なぞ君のような子供のすることではない」
さらっと銀の少女に小馬鹿にされた。そりゃ確かに血の後処理なんかは年頃の少女がすることではないが、それふ彼女とて同じこと。見た目で人を判断してはいけないが、むしろ彼女の方が年下であろう。この場に第三者がいた場合、恐らくマミの方が年上というだろうと確信できる程目の前の少女は幼かった。やはりこの銀の少女は他人を馬鹿にするのが好きなようだ。
ただ、この銀の少女の言い方ではこの場の後始末が出来るというようなことだったので、それが少し気になったので銀の少女に問おうとすると、
「それはどういう.....!?」
43:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/01(土) 09:34:13.14 ID:hBF2B/l50
「.....今更の質問だけれど、あなた魔法少女よね?」
と銀の少女へ問いかける。続けて、
「さっきの血を消す時、魔力らしい魔力を感知しなかった。だけどさっきみたいなこと、魔法でもない限り出来ないことよね?あなた一体.....?」
と問いかけた。銀の少女はそれに対して、
「私は『人間』だよ。何者でもない」
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