42:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/01(土) 08:39:28.41 ID:hBF2B/l50
なんとかこの場を穏便に済ませることができたマミであった。一方の銀の少女はイタズラを企てるような含み笑いをしていた。
「それからこの場の後処理は私に任せたまえ。血の後処理なぞ君のような子供のすることではない」
さらっと銀の少女に小馬鹿にされた。そりゃ確かに血の後処理なんかは年頃の少女がすることではないが、それふ彼女とて同じこと。見た目で人を判断してはいけないが、むしろ彼女の方が年下であろう。この場に第三者がいた場合、恐らくマミの方が年上というだろうと確信できる程目の前の少女は幼かった。やはりこの銀の少女は他人を馬鹿にするのが好きなようだ。
ただ、この銀の少女の言い方ではこの場の後始末が出来るというようなことだったので、それが少し気になったので銀の少女に問おうとすると、
「それはどういう.....!?」
銀の少女は黒いマントを翻し鳥の血で描かれた魔方陣に覆い被さるようにして魔方陣の上を歩くと、まるで魔法でも使ったかのように、しかし魔力を一切感じられず、血の跡が取り除かれた、まるで何も無かったかのような綺麗な床が顔を出した。
銀の少女はイタズラが成功したかのような笑みを浮かべ、
「これでいいだろう。鳥は適当な山にでも埋めておくよ。ああそこの男はそのまま放置していても問題ない。恐らく彼の知っている誰かさんに拾われるだろう」
.....彼女は本当に魔法少女なのだろうか?
さっきの血を消す時、魔力らしい魔力を感知できなかった。あれは魔法でも使わない限り出来ないことだろう。それとも単に科学技術で血を取り除いたのだろうか?いや、それはない。いくら科学が発展している見滝原であってもあれほどの、それも血の跡を完全に取り除くことはできない。
(キュウべえ、どう思う?)
(.....)
足下にいるキュウべえに話しかけても珍しくだんまりだし、本人に聞かなければ話にならない。
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