106: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:11:54.76 ID:ZRhpxi3E0
同じ頃、紗代子のプロデューサーは1人、やきもきしていた。
P「ど、どうなったんだ……す、す、ステージは……さ、紗代子も、どんな姿で? 衣装は似合っていたか? メガネを外し……髪も……ど、どんな髪型になった? え、映像は……まだ、か……?」
107: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:12:36.40 ID:ZRhpxi3E0
『奇蹟がはじまった』
108: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:13:12.80 ID:ZRhpxi3E0
順二朗「次回公演のセンターは、プロダクション内の公募で決めたいと思う」
久しぶりに劇場にやってきた765プロの社長は、開口一番そう言った。
可奈「こうぼ? こうぼってなんですか?」
109: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:14:34.03 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「私も……やりたいです! センター公演!!」
こうして熾烈な、社内オーディションの開催が決まった。
候補生として入ってきた彼女たちの、最初の大きな舞台を賭けての争奪戦が始まったのだ。
110: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:15:09.91 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「私は……高山さんをすごいと思っています」
紗代子「私を!? や、やだな、そんなお世辞なんて……」
瑞希「お世辞ではありません。失礼ながら、高山さんは候補生になった当初は、確かに様々な面で一緒に候補生となった私たちの中でも飛び抜けた才能を持っているようには見えませんでした」
111: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:15:51.76 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「みんな、私と同じ思いだからです」
紗代子「瑞希ちゃん……」
瑞希「私たちはみんな、高山さんの必死な姿を、そしてあきらめないで最後にはなんでもできるようになっている姿を、すべて知っています」
112: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:16:40.38 ID:ZRhpxi3E0
社内オーディション前日、再び高木社長が劇場へとやって来る。
未来「それで、社内オーディションって、どうやってセンターを決めるんですか?」
113: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:17:36.68 ID:ZRhpxi3E0
高木社長「1分をどう使うかは、各人の自由だ。無論、なにをやるのかも自由」
杏奈「歌や……ダンスじゃなくても、いい……の?」
高木社長「なんでもいい。それをどう審査するのかも君たちなのだから」
114: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:18:05.14 ID:ZRhpxi3E0
高木社長とロコ以外のメンバーがざわつく。
高木社長「理由を聞いてもいいかね?」
ロコ「パフォーマンスのための衣装が仕上がらなかったんです。ロコアートは、衣装も大事なファクトリー……じゃなくて、ファクターだと思っています。だから今回はとりさげ……バードダウンします」
115: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:20:06.77 ID:ZRhpxi3E0
亜利沙「あの、レッスンの後でいいので、ちょっとだけありさとお話していただけませんか!?」
紗代子「え? うん」
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