129: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:58:03.80 ID:nY0iWbpOO
俺たちの目の前に美味しそうなケーキが現れる。きっと世界中の美味しいを詰め込んだ素敵な味がするのだろう。だけど、俺たちには過ぎたものだ。
「そん時はそん時、考えるよ」
そうかい、と一言残して夢邪鬼は消えた。同時に城の外で戦っていた巨大芳乃VS巨大鈴帆も決着がついたらしい。巨大鈴帆は天使の着ぐるみで天に召されていく。
130: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 21:09:04.62 ID:nY0iWbpOO
続きは23時ごろから、もうすぐ終わります
131:>>129蝋燭はは→蝋燭はですね ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:11:57.72 ID:nY0iWbpOO
再開します
132: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:14:08.22 ID:nY0iWbpOO
「……ーさん、プロデューサーさんっ!」
「はっ!」
「星空の下で寝たら風邪ひいちゃいますよ」
133: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:15:26.83 ID:nY0iWbpOO
「プロデューサーさん?」
「このクマは2匹で1セットだったんだ。だから……そのっ」
アメリカに行って夢を叶えようと思う。そう言うだけなのに、次の言葉が紡げない。言ってしまえば全てが終わってしまう、そんな気すらしていた。結局、美穂が心配なんじゃない。俺が美穂から離れられないーー。
134: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:16:45.73 ID:nY0iWbpOO
「そっか、アメリカ行っちゃうんだ。プロデューサーさんが嫉妬しそう。あの人もアメリカに行きたいって言ってたし」
「インフルエンザで休んでなければ、先輩に話が行ってたかもね」
「気にすることないよ。あの人なら事務所に頼らなくても自力でアメリカくらい行っちゃうからさ」
135: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:17:47.44 ID:nY0iWbpOO
「やっ」
「これはこれは! 美穂殿のプロデューサー殿! 本日もトレーニング日和でありますね!」
加蓮を送った後、モールによってちょっとした買い物をしてきた俺はレッスンルームで筋トレをしていた亜季を捕まえる。
136: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:18:55.11 ID:nY0iWbpOO
「のわっ!」
「わっ! すみません資料を見たまま歩いてて」
「いや、俺も考え事してたからあいこだ……おや、見ない顔だなぁ」
137: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:19:40.95 ID:nY0iWbpOO
「お疲れ様、って何見てるんだ?」
事務所のリフレッシュルームに入ると藍子のカメラを悠貴と肇の3人で見ているようだった。
「あっ、プロデューサーさんっ! 良いところに」
138: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:21:51.93 ID:nY0iWbpOO
「そなたー、そなたー」
撫で撫で、撫で撫で。
「どうしてわたくしの頭を撫でてるのでしてー?」
139: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:22:29.93 ID:nY0iWbpOO
「プロデューサーさん、アメリカ行っちゃうんですね」
「1年だけの予定だけどね。でも、向こうでの活動が認められたら……もっと長くなるかもしれない」
お昼ご飯を食べようとするとちょうど食堂に向かうピンクチェックスクールの3人と鉢合わせる。昨日の今日ってこととあって、美穂はやや俺の顔を見るのが恥ずかしそうだ。
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