137: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:19:40.95 ID:nY0iWbpOO
「お疲れ様、って何見てるんだ?」
事務所のリフレッシュルームに入ると藍子のカメラを悠貴と肇の3人で見ているようだった。
「あっ、プロデューサーさんっ! 良いところに」
「どうかしたの?」
「藍子さんのカメラ、おかしくなっちゃったんです」
「はい。いつのまにか撮った記憶のない写真がたくさん入っていて……それも、夏の海とか冬景色とか桜とかバラバラなんです」
藍子が見せてくれた写真にはこの3人の他にもピンクチェックスクールや加蓮と亜季、そして俺が写っていた。勿論俺にも写真を撮られた記憶がない。それはみんなも同じらしい。
「謎だな」
「はい、謎なんです。でも、不思議と……嫌な気持ちではないんです。知らない写真なのに、私なんだか身に覚えがある気がして」
「私も藍子さんと同じです。悠貴さんは?」
「私もですっ!」
俺もだ。この中に写っている俺たちは嘘偽りなく楽しそうな笑顔をしている。
「もしかしたら、未来の話だったりして」
そんな楽しい未来なら大歓迎だ。
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