138: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:21:51.93 ID:nY0iWbpOO
「そなたー、そなたー」
撫で撫で、撫で撫で。
「どうしてわたくしの頭を撫でてるのでしてー?」
撫で撫で、撫で撫で。
「なんでって……なんでだろ?」
撫で撫で、撫で撫で。
「こうすればもっと芳乃が大きくなる、とか?」
撫で撫で、撫で撫で。
「むー、今のわたくしの姿はそれはそれで需要がありましてー。代々依田の血は背が低くー、くすぐったいー」
撫で撫で、撫で撫で。
「しかしー、パッと消えましたー。邪な気がー」
撫で撫で、撫で撫で。
「わたくしは記憶が存じませんがー、もしかしたらー……、いえ。わたくしの目で見たものが真実でしてー」
撫で撫で、撫で撫で。
「……しゅおおお」
あっ、撫ですぎたからかふにゃふにゃしてる。心なしか法螺貝の音もなんだか頼りない。
「そなたはいじわるでしてー」
そう言わないでくださいな。今度なんか奢るからさ。
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