272:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:17:52.96 ID:Hn+oLRjQ0
https://www.youtube.com/watch?v=iK5XqMO_-ew
273:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:22:58.06 ID:Hn+oLRjQ0
雪が舞い降りるようにゆっくりと、ピアノのイントロが静かに流れ出す。
見渡す限り、誰も降り立たぬ雪原を踏みしめ、私が私の歩む道を刻みだす。
時をわたる聖者のように
274:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:27:52.79 ID:Hn+oLRjQ0
Dear boy いつかあなたが目指した世界は
もう悲しみが消えた 未来でありますように
祈りはわたしに 喜びをくれた
まだ届かないけれど truth 信じてて
275:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:29:17.30 ID:Hn+oLRjQ0
そんな――。
勘弁してくれ。
皆で――シンデレラプロジェクトだけでなく、プロジェクトクローネの皆とも、アイツや常務、玲音さんも、皆で作り上げたフェスなんだ。
ここまで来て、私が、こんなつまらないミスで台無しにするというのか?
276:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:30:18.88 ID:Hn+oLRjQ0
――――ッ!
――――。
277:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:32:55.75 ID:Hn+oLRjQ0
その時、ステージの上で起きたことを、私はこの先誰にも言うことは無いだろう。
お嬢様にも、アーニャにも、凛さんにも――ましてアイツや杏さんになんて。
いくらあの人達でも、もし言ったら馬鹿にされるに決まってる。
それでも、確かにあの瞬間、私の身体には翼が生えたのだ。
278:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:36:50.49 ID:Hn+oLRjQ0
改めて目の前に広がる、無数のペンライトの光。
まるで、そう――アーニャと見た夜空に瞬く星々そのものだった。
曲は、先ほど壮大な間奏に入ったばかりだ。
279:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:40:21.47 ID:Hn+oLRjQ0
自分が他者に分け与えられるものなど無いと思っていた。
しかし、目の前のこの人達は、私に信じさせてくれる。
この身を投げ出すことで巡り合う、得難き喜びもあるのだと。
私なんかが、無償の愛などという気取ったことは言うまい。
280:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:42:02.93 ID:Hn+oLRjQ0
Dear boy いつも夜空にわたしを探して
すぐ見つけられるように 強い光を放とう
瞬く軌道は ふたりの目印
今どこで見ているの? truth 感じてる
281:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:47:30.94 ID:Hn+oLRjQ0
ダンサブルな曲でもないはずなのに、舞台袖に向かう脚がフラフラしている。
お嬢様は、一体どれほどの極限にいたのだろうか。
「チヨ!」
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