639: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:04:55.72 ID:0Hx+2bE/0
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昔から寝つきは良いほうだ。親から赤子の時夜泣きがなさ過ぎて不気味だったとか言われるくらいには。
640: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:06:26.77 ID:0Hx+2bE/0
後はさっさと寝て、寝る努力をするか。
その前にトイレに行こうと廊下へ出る。
男「あれ?まだ起きてるのか」
641: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:07:27.17 ID:0Hx+2bE/0
男『分かった。俺もちょうど寝れなくてな』
原因の究明は後回しだ。今はまず緋色を落ち着かせることを考えよう。
男『あーだが、その、いったんトイレ行ってもいいか?』
642: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:08:32.39 ID:0Hx+2bE/0
男『それに俺だっていつまでもここにいるわけにはいかないだろ?』
緋色『え?』
男『お前が艦娘として海に立てるのを見送るのが俺の仕事だからな』
643: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:09:40.23 ID:0Hx+2bE/0
男『…緋色?』
『………』ギュゥ
男『イタタタ待て待て折れる絞られる一旦落ち着け!な?』
644: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:10:41.53 ID:0Hx+2bE/0
男『おい!緋色?お前…何が』
混乱して言葉出てこない。何を、何をすればいい、なんて言えばいい。
左手を緋色の肩に乗せ軽く揺する。
645: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:11:41.09 ID:0Hx+2bE/0
お姫様だっこで緋色を持ち上げる。
糸が切れたようにぐったりとした身体は普段よりも重く感じられた。
男『…』
646: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:12:27.05 ID:0Hx+2bE/0
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男『気分はどうだいお姫様』
『最悪よ、バカ…』
647: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:13:10.58 ID:0Hx+2bE/0
男『しかしこれどうするか』
大きめのビニール袋に詰め込んだ袴と下着、タオルを持ち上げる。
そういや廊下もまだ拭いていなかったな。どうしよ。殆ど布に吸われてるはずだしほっといてもバレないかな。
648: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:13:53.45 ID:0Hx+2bE/0
「ちょっと!いるの?」コンコン
男『叢雲か』
緋色の事ですっかり忘れていたが停電あったんだよな。心配で様子を見に来たのだろうか。
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