6:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:09:22.81 ID:pLwUdLuz0
春香「次はいよいよ、桃子ちゃん、のり子ちゃん、ジュリアちゃんの三人での朗読劇だね」
奈緒「本日の目玉やからな」
亜利沙「はい! 桃子ちゃんセンパイの代名詞といえばやはり演技ですからね。こんな間近でその様子を見守れるなんて……ムフゥ」
7:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:10:08.19 ID:pLwUdLuz0
桃子「空を彩る星に乗ってあたしは未来へ――♪」
ジュリア「……」ポロロン
ジュリア(いいぜ、桃子。練習頑張ってきた甲斐があったな。……いや、これは想像以上だ)
8:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:11:17.57 ID:pLwUdLuz0
P「みんな、今日はお疲れ様! 最高のライブだったよ」
春香「えへへ。ありがとうございます」
亜利沙「伝説を目撃できました……ありさ、感無量です……」
9:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:12:01.81 ID:pLwUdLuz0
ジュリア「……なぁP、ちょっといいか?」
P「ジュリア? どうしたんだ。着替えに行ったんじゃないのか」
ジュリア「ああ。その前にちょっと相談しておきたいことがあってな……育の新曲と、お披露目公演のことだ」
10:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:12:35.92 ID:pLwUdLuz0
P「つまりジュリアは、それを超える景色を育と一緒に見られるとは思えないってことだな」
ジュリア「認めたくないけど……そういうことになる。桃子と見た景色を超えるモノを育と一緒に打ち出せるイメージが、どうしても抱けないんだ」
P「なるほど。ジュリアの言いたいことはよくわかったよ」
11:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:13:05.46 ID:pLwUdLuz0
――中谷邸
ジュリア(噂には聞いてたけどマジで広い家だな。花壇とかもきれいに整えられてたし。なんか緊張するな……)
12:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:14:13.14 ID:pLwUdLuz0
ジュリア「いただきます」パクッ
ジュリア(……! 美味い……。豪華なディナーってわけじゃないけど、美味しくて安心する。これが家庭の味ってやつか)
育「どう? ジュリアさん。わたしのおかあさんの作るご飯、おいしいでしょ?」
13:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:14:50.04 ID:pLwUdLuz0
――そして夕食後
育「ここがわたしの部屋だよ。どうぞ」
14:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:15:24.43 ID:pLwUdLuz0
ジュリア「……あたしが生まれて初めてギターに触ったのは、うちの父さんにギターショップに連れて行ってもらったときなんだ」
育「そうなんだ。ねぇ、ジュリアさんのおとうさんって、どんな人なの?」
ジュリア「よくいる九州のオッサンさ。ただ、若い頃バンドをやってたらしい。みんなでプロを目指してビッグになってやるぜ、なんて夢を語り合ったりもしたそうだ」
15:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:15:55.03 ID:pLwUdLuz0
育「わたしも、ジュリアさんと会えなくなっちゃったらさみしいよ」
ジュリア「そうさ。あたしはあの物好きなPについていって、失いたくない仲間に出逢えたんだ。それも親が上京にゴーサインを出してくれたからだ。転校の手続きもしてくれたしな」
育「そっか。ジュリアさんが東京で一人で住んでても平気なのは、おとなだから当たり前なんだと思ってたけど……わたしたちがいるからさみしくないんだね」
16:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:16:24.93 ID:pLwUdLuz0
――翌朝
育「いってきまーす!」
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