9:名無しNIPPER[saga]
2019/10/05(土) 21:12:01.81 ID:pLwUdLuz0
ジュリア「……なぁP、ちょっといいか?」
P「ジュリア? どうしたんだ。着替えに行ったんじゃないのか」
ジュリア「ああ。その前にちょっと相談しておきたいことがあってな……育の新曲と、お披露目公演のことだ」
P「……その顔だと、良いアイディアが浮かんだって感じではなさそうだな」
ジュリア「そうだな。むしろ逆だ。今作りかけのヤツでは、とても納得できそうにない。かといって、別の良い案が浮かぶとも思えない」
P「随分行き詰まってしまってるみたいだな」
ジュリア「今日までは順調なはずだったんだ。CMを観た小学生たちが客席を埋めて、育のステージで盛り上がってくれてるイメージも浮かんでたんだ」
ジュリア「あたしも育の横でギターを弾くのが楽しみだった……けどそのイメージも全部吹っ飛んじまった。きっかけはさっきのライブ、桃子と演った『流星群』のステージだ」
P「ああ。あれは本当に最高だったよ。会場はしっとりとした雰囲気に包まれていたけど、ジュリアもとても楽しそうだった」
ジュリア「そう。自分でも想像していた以上に楽しかったんだ。曲を聴く観客の表情も最高だった。また同じことをやれと言われても、ちょっと自信ないくらいにな」
ジュリア「それで思っちまったんだ。あたしが育の曲を作って、育と一緒に見たかった景色って、こういうことだったんだなって……」
P「育と一緒に辿り着くはずだった景色を、桃子がもう見せてくれたわけか…」
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