500: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:40:38.64 ID:ViazdTd70
梨子「…いえ、対アンドロイド特殊部隊所属である私にはそれを知る義務と権利がある。そう思っています」
鞠莉「……ならそこに座りなさい、立ってると疲れるわよ」
梨子「…分かりました」
501: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:42:24.07 ID:ViazdTd70
鞠莉「だけど、アンドロイドを瞳に映し関心を覚える人々は不思議なことに、本来考えるべきである“一つの焦点
”にfocusを当てないの」
502: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:45:18.90 ID:ViazdTd70
鞠莉「んん…話を戻すけど、そもそもアンドロイドというのはアンドロイドを動かす全体的、そして根本的なシステムは私が作り、アンドロイドの性格である心は小さい頃からの友人であった希が作った。私なんかより感受性に富んだ希は優しさの塊だったわ、お節介の鬼、損得の感情の消失、表裏一体女なんて色々言ってた記憶がある」
梨子「希って人物は分かりますけど、そんな人だったんですね」
鞠莉「…そうね」
503: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:47:36.81 ID:ViazdTd70
梨子「あはは、笑えない冗談ですね」
鞠莉「………」
梨子「………」
504: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2019/10/01(火) 19:52:14.81 ID:ViazdTd70
鞠莉「アンドロイドの心は自分たちで作っておきながら実にイレギュラーな存在だったわ、だって何も無いと破壊を生むなんてそんなのをシステムに埋め込んだ覚えはないわ、ちゃんと確認もした。けどアンドロイドはどうも目の前にあるものをdeleteしたくなるらしいの」
鞠莉「そしてそれは今も直せてない、どれだけ修正してもどれだけ時間をかけても数万という数字が勝手に列と法則に沿った文字を並べて新たなシステムを確立させる」
鞠莉「だから次第に希はこう言ったの」
505: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:54:45.10 ID:ViazdTd70
梨子「…じゃあもうアンドロイドって」
鞠莉「そう、手遅れなの」
鞠莉「他国や他県で暮らすアンドロイドがここほど問題を起こさないのはそういうことなの、周りに影響されて人格を作り上げる性質から平和なところで生まれ育ったアンドロイドっていうのは東京にたくさんいるアンドロイドとは違って武術の心得が一切ないの」
506: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:56:29.26 ID:ViazdTd70
梨子「……でも、正直私には分かりません」
梨子「アンドロイドが危険だと、手遅れだと分かってるのなら今すぐにでも排除するべきものではないのですか?」
507: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:58:15.38 ID:ViazdTd70
梨子「…ですが今の状況はあまりよくないと思いますけど」
梨子「堕天使と松浦果南、軍人とトリックスター、曜ちゃんや南ことりまでもが主格である絢瀬絵里の下についているかもしれないのですよ」
鞠莉「……そうね、下手したらその七人だけで一つの国くらいなら亡ぼせそうなくらいだわ」
508: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:58:53.35 ID:ViazdTd70
鞠莉「…それは別に構わないけど、それは何かしら特別なactionが無いと無理ね」
梨子「…どうしてですか?」
鞠莉「確かに梨子は強いわ、でも相手が悪すぎる」
509: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:59:59.39 ID:ViazdTd70
鞠莉「…銃は人を変えてしまうものだわ」
希『アンドロイドが笑えるのはありがとうを言う為、アンドロイドが泣くのは————』
510: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 20:01:20.24 ID:ViazdTd70
〜約一ヶ月後
絵里「今回の作戦をまとめましょう」
善子「ええ」
969Res/859.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20