502: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/01(火) 19:45:18.90 ID:ViazdTd70
鞠莉「んん…話を戻すけど、そもそもアンドロイドというのはアンドロイドを動かす全体的、そして根本的なシステムは私が作り、アンドロイドの性格である心は小さい頃からの友人であった希が作った。私なんかより感受性に富んだ希は優しさの塊だったわ、お節介の鬼、損得の感情の消失、表裏一体女なんて色々言ってた記憶がある」
梨子「希って人物は分かりますけど、そんな人だったんですね」
鞠莉「…そうね」
鞠莉「…それで、アンドロイド第一号が完成した時はとにかく嬉しかったわ、達成感や爽快感、そして自分らで創った人間が動き喋って私を私として認識するのよ、興奮しないわけないじゃない」
梨子「………」
鞠莉「けどその後の結末は随分と酷いものだった」
鞠莉「ねえ、梨子は何にもやることがない時何をしたいと思う?」
梨子「何もやることがない時?」
鞠莉「周りに遊べるものが無くて、話しかけられる友人、ましてや人もいない」
鞠莉「やるべきことも目標もなくただ人生を真っ白に染めて生きてるだけ。そこで梨子は何を見出す?」
梨子「……今の私がそんな状況になったら、タイムマシンを作りたい」
鞠莉「タイムマシン?」
梨子「…“こんなこと”になる前の過去に行って未来を変えたい」
鞠莉「…梨子って意外にも引きずるのね、いつもアンドロイドを痛めつけるようなことしか考えてないと思っていたわ」
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