130: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:18:48.77 ID:oirXOrgR0
「……っ!」
つい覗き込んでしまった彼の瞳の色を見て、背筋が凍りそうになる。
眼を逸らしてからしまったと息を呑む。けれど彼はにやり、意地の悪そうな笑みを浮かべるばかり。
131: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:19:49.25 ID:oirXOrgR0
「んで、後藤田よぅ。目的の用事なんだが」
「はい」
132: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:26:45.25 ID:oirXOrgR0
そんな中でのイベント――私も後藤田提督ときもちは同じだ。まさか本当に、深海棲艦による統率のとれた襲撃があるだなんて。
「そんな顔をするんじゃねぇよ」
133: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:27:14.86 ID:oirXOrgR0
「あぁ……」
ため息にも似た声を出す後藤田提督。わかる。私でさえも、その遠い南洋の泊地のことは、聞き及んでいる。
数年前に深海棲艦の襲撃にあって滅んだという泊地。まさかそれがイベントによるものだったなんて。
134: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:28:06.97 ID:oirXOrgR0
―――――――――――――
ここまで
135:名無しNIPPER[sage]
2019/10/19(土) 11:52:32.88 ID:y9q/Soqeo
乙
国村さぁぁぁぁん
136:名無しNIPPER[sage]
2019/10/19(土) 15:38:16.83 ID:khZpo2XRo
乙
「イベント」、なるほど「イベント」ね
137: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/23(水) 02:10:07.92 ID:0ARiWsal0
「……この仕事も難儀ですね」
「どうした、唐突だな」
138: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/23(水) 02:11:40.30 ID:0ARiWsal0
「仕事がなくていいものなのかな、と思ったの。こんな」
対子の北を切る。声はあがらない。セーフ。
139: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/23(水) 02:13:38.90 ID:0ARiWsal0
だから、知覚できない以上は、この世界は平和なのである。麻雀に興じられる程度には。
そうなのだろうか? そうなのだろう。それは随分と利口な――「お利口さん」な判断のように思えてしまって仕方がない。
140: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/23(水) 02:15:17.17 ID:0ARiWsal0
拳を握りしめる。
不幸というこの困ったやつを、力いっぱい殴りつけたとして、玻璃のように砕けてくれるものか?
「山城」
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