132: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:26:45.25 ID:oirXOrgR0
そんな中でのイベント――私も後藤田提督ときもちは同じだ。まさか本当に、深海棲艦による統率のとれた襲撃があるだなんて。
「そんな顔をするんじゃねぇよ」
自分のことを言われたのかと思い、はっとする。しかしどうやら違ったようだ。というよりも……大淀にはじまり、大鷹、不知火、グラーフ、なんとポーラまで、信じがたいといった表情を浮かべている。後藤田提督だって。
もしかしたらこんな表情は見慣れているのかもしれない国村一佐は、酷く不愉快そうに笑った。
「散々、深海棲艦は意識も命もない化け物だ、なーんてのたまってきてたのに、今更混乱の種なんか蒔くわけにはいかねぇよ。信じられないか?」
「頷き難いのは事実ですが、そこを問うのが仕事ではないんで」
「大人の態度だな。ありがたい。
規模に関しては不明だが、予定では鎮首府一つ、泊地二つが合同で邀撃にあたる算段をつけている。お前ら『浜松泊地』には、通常通りの任務……つまり救難救護を頼みたい」
「敵の数、質、目的、全て不明ですか?」
「深海棲艦のことが明瞭になったことなんざ一度もねぇよ。そうだろう?
ただ、これは脅かすわけじゃあねぇが、最悪のパターンだと……トラック、聞いたことくらいはあるだろう」
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