131: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:19:49.25 ID:oirXOrgR0
「んで、後藤田よぅ。目的の用事なんだが」
「はい」
「『イベント』の予兆が感知された。お前らにも当然出張ってもらうことになる。忙しくなるから覚悟しておいてくれ」
「イベント、ですか」
僅かな逡巡、思案の間を挟んで、後藤田提督。
「……眉唾だとばかり思ってましたが」
「深海棲艦が徒党を組んで襲ってくるだなんて、気軽に話せる内容じゃねえよ。ただでさえ色々うるせぇんだ。戦争をやめろだの、艦娘の労働環境がどうだの……敵と和解できないのか、だの。ひひひっ」
深海棲艦という存在、艦娘の在り方、敵対路線――どんなに最善を尽くそうと試みたところで、反対する派閥は必ず出てくる。それも同じ組織の中からではなく、市井の一般人の中から。
私たちは既に辟易し、耳を塞いでいるそれら外野の声を、さすがに上層部はまるきり無視はできないのだろう。少なくとも、「意見を参考にします」というポーズはとっておかなければならない。
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