133: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:27:14.86 ID:oirXOrgR0
「あぁ……」
ため息にも似た声を出す後藤田提督。わかる。私でさえも、その遠い南洋の泊地のことは、聞き及んでいる。
数年前に深海棲艦の襲撃にあって滅んだという泊地。まさかそれがイベントによるものだったなんて。
「詳細は秘匿回線で共有するが、あんまりのんびりもしてられんみたいだ。近々でブリーフィングも控えている」
「わかりました。しかし、秘匿回線を使うのなら、わざわざ北海道まで来る必要はなかったのでは?」
「あぁ? そりゃあお前、あれだよ」
どれだ?
「新人の顔も見たかったし、こういう重要な話は、最初だけでも対面しておくほうが後々いい方法に進みやすい。それに……」
国村一佐は周囲をちらり、見回す。何があるでもないというのに。
いや、違う。彼の周囲には少女たちがいる。手塩に育てたという噂の、はじまりの潜水艦、その四人が。
「こいつらが旅行に行きたいとうるっさくてきかねぇんだ」
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