18:名無しNIPPER
2019/08/19(月) 23:36:31.79 ID:NFiIwucU0
「そうだよ。アイアム、ユアゲスト。私は、あなたの、お客さんです」
わざとふざけた素振りで彼は言った。
「それじゃなんで嫌がるの?」
19:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 23:49:10.73 ID:NFiIwucU0
「したいわけじゃ……ないけど」
「じゃ、良いじゃん」
そして彼は再びビールの缶を手に取り、ぐっと煽って飲み進めた。どこか無理をしているように見えてしまうのは気のせいだろうか。
20:名無しNIPPER[saga]
2019/08/20(火) 00:05:09.04 ID:MEC1zLhn0
「なるほどタルト……どんなのが好きとかあるの?」
奉仕をしようとした時よりも嬉しそうに、彼は問いを重ねてきた。
タルトについてなら、いくらでも語ることができる。理想の生地感、甘さ、フルーツタルトなら何が良いか。
21:名無しNIPPER[saga]
2019/08/20(火) 00:14:50.50 ID:MEC1zLhn0
「本当にしないの?」
脱ぐ気配すらなく、ただ私の話を聞く彼に、心配になって問うてみた。
たぶん、してもしなくても彼がオーナーに支払うお金は変わらない。そしてそれは、間違いなく高価であるはずなのだ。
22:名無しNIPPER[saga]
2019/08/20(火) 00:15:50.85 ID:MEC1zLhn0
今日の更新はここまでです。
本格的に話を動かしていきます。
23:名無しNIPPER[sage]
2019/08/20(火) 13:10:03.71 ID:PkdnkLwlo
あつおつ
24:名無しNIPPER[saga]
2019/08/20(火) 19:41:06.38 ID:6vvZN4lBO
「珍しい人だね」
翌朝、起きて早々にユズさんの部屋を訪ねて報告をした。
「まどかを見て手を出さないなんて、不能なんじゃないの」
25:名無しNIPPER
2019/08/20(火) 19:42:15.07 ID:6vvZN4lBO
>>23
ありがとうございます。
コメント頂けるのが一番執筆意欲に繋がります……!
26:名無しNIPPER
2019/08/24(土) 00:57:23.01 ID:1gO4UVyBO
ユズさんに煽られはしても、一度来たお客さんにまた会えるとは限らない。
彼が来てくれたら良いな、とは思いつつも、少なくともそれは近い未来だとは思っていなかった。お金だってバカにならないだろうし。
だから、一週間後に彼が来たときは驚いた。
27:名無しNIPPER[saga]
2019/08/24(土) 12:41:03.55 ID:1gO4UVyBO
「あ、これ、まどかちゃんに持って来たんだ。一緒に食べようよ」
そう言って、幾分大きな紙袋を渡された。袋の中を覗いてみると、小さな紙箱がいくつか入っていたけれど、重さはあまりない。
「これって……」
28:名無しNIPPER
2019/10/22(火) 23:41:37.15 ID:alVkC+dyO
「コーヒー屋さんなの?」
「それ、どこまで本気で言ってます?」
相変わらず、今日も行為をするつもりはないのだろうか。別に、それ自体は嫌いじゃないから求められても構わないのに。
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