26:名無しNIPPER
2019/08/24(土) 00:57:23.01 ID:1gO4UVyBO
ユズさんに煽られはしても、一度来たお客さんにまた会えるとは限らない。
彼が来てくれたら良いな、とは思いつつも、少なくともそれは近い未来だとは思っていなかった。お金だってバカにならないだろうし。
だから、一週間後に彼が来たときは驚いた。
「や、お久しぶり」
初めて会ったときと同じ、軽薄な笑みでハルさんは扉の向こうから現れた。
「こんばんは。久しぶり……かな?」
首をかしげると「可愛すぎか〜」とネタのように笑われた。
「いやいや……あ、中にどうぞ」
また、手を繋いでも良いかなと悩みながら彼を眺めていると、その手には紙袋があって。
「お荷物、お持ちしますね」
と、それをこちらに渡すように手を伸ばした。
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