モバP「ありすを実家に連れて行くことになった」
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1: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:49:11.21 ID:ZyculU6ko
モブばっかり出てきます
前のやつ
橘ありす「待てますか?」P「いつまでも待つさ」
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橘ありす「抜本的改革が必要です」
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2: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:49:44.94 ID:ZyculU6ko
大晦日。
今、俺は緊張しながら実家の玄関に立っている。
3: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:50:39.12 ID:ZyculU6ko
P「あーはいはい、今年は帰るよ。わかったって。飯は食ってるよ、大丈夫だって。じゃあな……はぁ」
口うるさい電話先がいつまでも長電話を続けようとするので半ば強制的に終話する。思ったより体力を消費したので思わずソファーに全体重を預けて脱力してしまう。
4: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:51:18.37 ID:ZyculU6ko
言った瞬間、ありすは悲しそうな顔する。それだけでなんとなく察してしまった。
P「あー、もしかして、ありすの両親は正月も一緒にいれないのか」
5: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:51:45.35 ID:ZyculU6ko
P「それなら、一緒に俺の実家行く?」
ありす「……え?」
6: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:52:26.65 ID:ZyculU6ko
――――
ピンポーン。インターホンのボタンを押すと懐かしい電子音が聞こえた。
7: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:52:53.22 ID:ZyculU6ko
実を言うと、ありすのことは『家族が正月に帰れなくてひとりぼっちになってしまう担当アイドルを連れて帰るから』としか伝えていない。さすがに小学六年生と付き合ってるなんて言えなかった。
自然とありすの手を取り、実家の玄関をくぐる。やってから、しまった、と思ったが、幸い見ているのは母親だけだから何も問題は、
8: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:53:48.35 ID:ZyculU6ko
――――
俺の実家は女系家庭になってしまっている。父は病死、姉も結婚し娘を産んだものの姉の夫――つまり俺の義兄は事故死。結果、実家は母と姉と姪の三人家族になっている。
ちなみにじいちゃんは戦死したらしい。うちの家系の女と結婚した男は死ぬジンクスまである。
9: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:54:14.04 ID:ZyculU6ko
P姉「ほら、あんたも手伝いなさいよ、ありすちゃんよりお姉ちゃんでしょ」
P姪「あたしはありすちゃんの妹でいいー」
10: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:54:55.57 ID:ZyculU6ko
――――
結局、手伝いに行ったが邪魔者扱いされて台所を追い出された俺だった。
食器を運ぶくらいは手伝ったが、今はまたコタツの魔力に屈している。
11: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:55:40.88 ID:ZyculU6ko
ありす「お義母さん、ビールのコップはこの冷凍庫のコップで大丈夫ですか?」
P母「よく見てるわねー。それ持っていってちょうだいな」
12: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:56:07.06 ID:ZyculU6ko
ありす「ふぅ……コタツってあったかいですね」
P「ソウデスネ」
13: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:57:42.30 ID:ZyculU6ko
――――
食後、順番に風呂に入るわけでお客様であるありすは最優先、のはずなのだが食後の片付けを手伝おうとしていたところ、姪がありすと一緒に入りたいと言い出した結果、ありすは姪のワガママによって風呂へと連行されていった。
14: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:58:11.35 ID:ZyculU6ko
P姉「あー、やっぱりかあ……あんな小さい子に何してんの」
P「いやそれはその」
15: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:58:43.96 ID:ZyculU6ko
P「……まあ、お前みたいな意見はわかるよ。でも、俺もありすも真剣で本気だ。何も言わないでほしい」
P姉「相手はまだ何が本気かわかってないでしょ。憧れとかと恋愛感情を勘違いしてるだけかもしれない」
16: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:59:11.41 ID:ZyculU6ko
――――――
橘ありすです。私は今、大好きな人の生まれた家のお風呂にいます。
17:名無しNIPPER[sage]
2019/07/31(水) 20:59:42.61 ID:F3OmA/MDO
じいちゃんが戦死って、ベトナム戦争参戦自衛官かよ!
18: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:59:59.92 ID:ZyculU6ko
――――
遠くで除夜の鐘が鳴っている。今年ももう残り僅かだ。
19: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 21:00:27.06 ID:ZyculU6ko
そんなことを考えていると不意に、部屋のドアがコンコンとノックされた。しかし、この家にはわざわざ俺の部屋に入るのにノックするやつなどいない。つまりは、
P「ありすか、どうした」
20: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 21:01:25.16 ID:ZyculU6ko
啄むようなキス。しかしそれだけではありすは微動だにしない。もっと、と要求されているのがわかる。
俺はさらに唇を重ねる。ありすの唇が少し開いた。そこに舌を送り込む。ありすもそれに反応して舌を絡ませる。
お互い、何度も繰り返した行為、もう何も言わなくてもわかる。
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