モバP「ありすを実家に連れて行くことになった」
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15: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:58:43.96 ID:ZyculU6ko
P「……まあ、お前みたいな意見はわかるよ。でも、俺もありすも真剣で本気だ。何も言わないでほしい」
P姉「相手はまだ何が本気かわかってないでしょ。憧れとかと恋愛感情を勘違いしてるだけかもしれない」
P「それは俺も最初自問したよ。だけどそれなら逆に本気の定義ってなんだ、ってなったよ。なんだと思うよ」
P姉「それは人生経験積んだ上で見つかるものでしょう」
P「それで人生経験積んだ後の答えってなんだった? お前はなんで義兄さんと結婚を決めたんだ?」
P姉「人生生きてきて、この人しかいないと思ったのよ」
P「それが今も勘違いしてるわけじゃないという具体的な保証はあるのか?」
P姉「娘がいて、あの人の分まで生きると決めて、今は幸せ。だから正解だった」
P「それが今後間違いだったと覆されない保証は? もっと幸せな人生の選択肢があった可能性を否定する根拠は?」
P姉「それは……ない、けど。何、あの人のこと悪く言いたいの」
P「違うっての。結局、何したって答えはないってことだよ。好きになった、それが全てだよ。いくら人生過ごしても何歳になっても変わらない。昔の恋愛は間違ってたかどうかなんて結果論で言ってるだけでしかない。なるようにしかならないんだよ。それなら心の底から好きな相手を好きと言えるのが正解じゃないのか」
P姉「……まあ、あの子を悲しませちゃダメだよ」
P「それは痛いほど身にしみてる」
P姉「あっそ。あたしは一般論として反対しとくけどね」
それだけ言うと姉はごろんと背を向けてしまった。
お互い無言でいるとテレビから笑い声のボリュームが上がったように聞こえる。
輿水幸子は年末バラエティでも大活躍のようだった。
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