158: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:38:29.68 ID:3PIsBOKz0
あったかいココアを右手に持ったまま、ピヨちゃんは真美の話を聞いてた。
最初はいつものちょっと緩い感じだったピヨちゃんの表情が、少しずつ硬くなってくみたいに見えて。
159: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:39:03.96 ID:3PIsBOKz0
事務所が静まり返ったちょうどその時、玄関の方から声が聞こえた。
「戻りました」
160: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:39:44.80 ID:3PIsBOKz0
何も分からないまま、真美は泣きそうだった。
「えっ」
161: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:40:24.11 ID:3PIsBOKz0
ばしんっ!
162: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:41:03.97 ID:3PIsBOKz0
「女の子の大切な大切な、秘密の宝物を、何勝手にぶちまけてるんですか!」
「っ!」
163: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:41:56.71 ID:3PIsBOKz0
「大切な思い出を気付かない内に曝け出さされて! どれだけ辛い思いしたと思ってるんですかぁっ!!」
「っ……」
164: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:06:27.28 ID:l0zubfjX0
……。
165: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:07:14.65 ID:l0zubfjX0
やっぱ男の人ってでりかしーない!
女心、なーんも分かってないし!
166: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:07:41.64 ID:l0zubfjX0
「こっちだこっち、隣のベランダ」
びっくりする真美の声にびっくりした兄ちゃんがいた。
167: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:08:08.03 ID:l0zubfjX0
「まさか、いつもにこにこしてる小鳥さんがあんなに怒るなんてな……」
「社長室では何話してたの?」
168: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:08:36.92 ID:l0zubfjX0
「俺は、思い上がってたんだな」
ちょっと遠くに見える繁華街の明かりを見ながら、兄ちゃんが呟いた。
462Res/282.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20