159: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:39:03.96 ID:3PIsBOKz0
事務所が静まり返ったちょうどその時、玄関の方から声が聞こえた。
「戻りました」
兄ちゃんの声だ。
「兄ちゃん……」
いつもならすぐに飛んでいくのに。
今日はなぜか、あんまり会いたくなくて、足が動かなかった。
そんな真美を見て、ピヨちゃんが小さく唇を噛んだ。
「お、なんだ。みんな居るじゃないか。おかえり―くらい言ってくれてもいいだろうに」
兄ちゃんが事務所に入ってきた。
なのに、なんで……なんで真美、こんなに……。
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