163: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:41:56.71 ID:3PIsBOKz0
「大切な思い出を気付かない内に曝け出さされて! どれだけ辛い思いしたと思ってるんですかぁっ!!」
「っ……」
ピヨちゃんの叫び声が事務所に響きわたる。
兄ちゃんは項垂れたまま、何も言わなかった。
「……小鳥さん、それくらいに。私も一緒に作詞を詰めてた段階で、そこまで気が回っていませんでした。私も悪いんです」
りっちゃんがそっと、ピヨちゃんを諌める。
それを見てる内に、真美の中で堪えてたものが、耐えきれずに漏れ出した。
「……ひぐ、えっぐ、ぁぅ……」
いっしょーけんめー堪えた。
いおりんが泣きそうな顔で、真美のことを抱きしめてくれた。
「ぅぇぇ……」
泣き声を張り上げたいのを我慢して、押し殺した。
ぼろぼろ涙をこぼすいおりんの胸の中で、小さく泣いた。
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