168: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:08:36.92 ID:l0zubfjX0
「俺は、思い上がってたんだな」
ちょっと遠くに見える繁華街の明かりを見ながら、兄ちゃんが呟いた。
「真美がトントン拍子に進んでいくのを見て、自分の成果だと勘違いして」
「勘違いなんかじゃないよ」
そうだよ。
真美、兄ちゃんが居てくれたからここまで来たんだよ?
「いや、真美自身が出した結果だよ」
だらんと上半身を手摺りに寝かせる兄ちゃん。
危ないってば……。
「そんな当たり前のことも忘れて、勝手に突っ走った結果がこのザマだ」
俺だってペーペーの新米なのにな、と自嘲気味に笑う声が聞こえた。
462Res/282.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20