169: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:09:03.38 ID:l0zubfjX0
兄ちゃんは、とっても辛そうだった。
「兄ちゃん、そっち行っていい?」
「……」
「返事がないってことは、おっけーでいいよね」
手摺りに飛び乗って、ひょいっと隣のベランダへ行く。
真美には、もう手慣れたもんよ!
使ってるの、足だけど。
「んっしょっと」
兄ちゃんの横に座る。
なのに、兄ちゃんはずっと遠くの街を見てる。
「ん!」
くいくいと、兄ちゃんのズボンの裾を引っ張る。
兄ちゃんは、その時初めてハッと気づいたように真美を見て、隣に座った。
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