【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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122: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/28(金) 01:00:22.36 ID:XbZcdmSM0

 聞き覚えのある声に、振り返る。
 街灯に照らされた道の向こう、買い物袋を提げた女性が立っている。

 その姿に見覚えがあった。想起されるのは、酔っ払いの頭にもくっきり残った、かぐわしいコーヒーの香り。
以下略 AAS



123: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/28(金) 01:01:16.50 ID:XbZcdmSM0
一旦切ります。
ちょっと引っ越し等色々あって更新滞っておりました。すみません。
ぼちぼち再開していきたいです。


124:名無しNIPPER[sage]
2019/06/28(金) 01:47:46.61 ID:2pURxWKMo
何となく瞳子さんっぽい雰囲気


125:名無しNIPPER[sage]
2019/06/28(金) 02:20:47.88 ID:xLIUuY4DO


さぁ最後までラストスパートです


126:名無しNIPPER
2019/07/06(土) 16:55:11.10 ID:uX8bu3fGO
 そういえば、童謡のカナリアは「なぜ歌を忘れたのか」がはっきりしてないんだよな。
 それ(≒楓さんが歌を捨てた理由)を明らかにしないままただ思い出させることだけを目的にして立てた計画がうまくいく道理はなかろう。


127: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2019/07/07(日) 22:18:01.34 ID:BmYrOlBS0

 マスターが言うには、夜市の開催には「サイン」があるのだという。


 それは十分な観察力と、ある種の慣れが無ければ見抜けない。
以下略 AAS



128: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:19:46.92 ID:BmYrOlBS0

「見方がわかれば、そんなに難しくはないの。私でも追えるくらいだから」

 赤く色づいた並木道がライトアップされている。
 どこかから金木犀の香りがする中で、マスターは迷わず歩を進めた。
以下略 AAS



129: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:22:26.02 ID:BmYrOlBS0

「けど、良かった」
「何がですか?」
「カナリヤさん、あまり人付き合いが得意な方ではないから。あなたみたいなお相手ができて嬉しいと思うの。大事にしてあげてね?」

以下略 AAS



130: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:26:40.09 ID:BmYrOlBS0

   ○


 あの巨大な桜は、十月を過ぎても満開だった。
以下略 AAS



131: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:29:04.10 ID:BmYrOlBS0

 ここ数週間で起こったことを、全部話した。
 俺の決意。進めていた企画。その理由と思惑。

 もちろん、けんもほろろに断られたことも。
以下略 AAS



132: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:32:58.63 ID:BmYrOlBS0

 即答は……できなかった。

 ただ、彼女の才能を惜しく思ったから。
 存分に発揮できる場所を用意して「あげたかった」。
以下略 AAS



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