【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
↓
1-
覧
板
20
128
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/07/07(日) 22:19:46.92 ID:BmYrOlBS0
「見方がわかれば、そんなに難しくはないの。私でも追えるくらいだから」
赤く色づいた並木道がライトアップされている。
どこかから金木犀の香りがする中で、マスターは迷わず歩を進めた。
彼女もちょうど夜市に行くところで、買い物袋は向こうで作る軽食の材料だという。
歩みはやがて路地へ入り、狭い路地を右へ、左へ……。
進んでいく中、マスターが肩越しにこちらを振り返った。
「それにしても、今日は一人なのね。カナリヤさんは一緒じゃないの?」
「ああ、いえ、なんというか」
ありのまま説明するのも気恥ずかしくなり、
「……色々ありまして、はい」
誤魔化せたつもりだが、マスターは何をどう解釈したのかくすくすと笑った。
「二人とも、隅に置けないのね」
「ぬぁ!? ち、違いますからね!? そういうのじゃなくて……!」
何を言っても柳に風だった。
すっかり自分の中で何か結論を出してしまったらしく、マスターはどこか上機嫌そうに歩を進める。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
328Res/204.86 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1560440032/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice