【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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127: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2019/07/07(日) 22:18:01.34 ID:BmYrOlBS0

 マスターが言うには、夜市の開催には「サイン」があるのだという。


 それは十分な観察力と、ある種の慣れが無ければ見抜けない。

 たとえば、意味ありげにこちらを見て鳴く黒猫。
 風の流れと真逆に飛ぶ一枚の枯れ葉。
 海でもないのに聞こえる波音。
 同じ方向を見ている電線のスズメ。

 そうした少しずつ生じた綻びのような常識の「ずれ」を追えば、果てに入口があると。




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