【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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122: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/28(金) 01:00:22.36 ID:XbZcdmSM0

 聞き覚えのある声に、振り返る。
 街灯に照らされた道の向こう、買い物袋を提げた女性が立っている。

 その姿に見覚えがあった。想起されるのは、酔っ払いの頭にもくっきり残った、かぐわしいコーヒーの香り。

 彼女は――


「……マスター?」
「ええと……クロさん、で良かったのよね?」




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