12: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:27:47.47 ID:9pdDfgPfo
*
その日のユニットでのリハーサルは内容修正の確認と二、三度の通しでの演奏程度に留めることにした。
13: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:29:55.03 ID:9pdDfgPfo
「──どうかな?」
「同感です」
隣にいた秋月律子に尋ねると、真剣なまなざしをステージに向けたまますっぱりと返された。
14: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:30:41.28 ID:9pdDfgPfo
「お客さんにも聞いてみましょうか?」
ヒョイヒョイ、と莉緒がエミリーを手招きし、
15: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:32:44.78 ID:9pdDfgPfo
*
その後別ユニットも集合させ、今度は“Eternal Harmony”のリハーサルに同行させる。
16: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:34:51.89 ID:9pdDfgPfo
プロデューサーとして、と己に豪語したくせ、その日の最後のユニットリハは自主練に変更した。
“Princess Be Ambitious!!”でもきっと同じ具合になることが分かりきっていたから。
やはりエミリーにこれ以上心の負担を感じさせたくはない。
俺はどっちつかずの頼りない指導者だ。
17: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:37:05.39 ID:9pdDfgPfo
──────
【お客様各位 メンバーの出演中止に関するお知らせ
18: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:38:47.00 ID:9pdDfgPfo
*
「──起きて……プロデューサー。 起きて」
19: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:40:58.49 ID:9pdDfgPfo
「ん、待った……つまり日本語を教えなおすってことか? エミリーに?」
「そうよ」
「……伊織が?」
20: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:42:08.47 ID:9pdDfgPfo
「明日、もう一度先生のところへ言ってエミリーの状況について相談しに行こうと思ってたんだ。 伊織の見解も含めて質問してみるよ」
「そう。お願いするわ……私も一緒に行っちゃダメかしら?」
「お前は朝から外の仕事があるだろ」
「……そうだったわね」
21: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:44:27.45 ID:9pdDfgPfo
*
翌朝劇場へ立ち寄って貼り紙を終え、数日前にエミリーを診てもらった医者を訪ねた。
22: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:45:50.57 ID:9pdDfgPfo
日常会話の学習についてはどうか、という質問には、
「それは、彼女がどのようにして日本語を勉強してきたかによりますから、何とも」
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