70:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:28:52.32 ID:YWfCY9A20
――沙綾ちゃん、だよね? 見えてたら嬉しいな。ううん、見えてるよね。絶対に見えてるハズだよね。
71:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:29:31.47 ID:YWfCY9A20
大切な親友からのメッセージ。嬉しいはずなのに、頼もしいはずなのに……どうして、こんなにも寂しい気持ちが胸の中に生まれるんだろうか。
けれど、それを悟られないようにしなくちゃ、と沙綾は思う。それから香澄への返事を書こうと、足元に置いたバッグからペンを取り出して、机にペン先を当てる。
72:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:30:00.86 ID:YWfCY9A20
◆
――心配してくれてありがとう。こっちも大丈夫。元気だよ。
73:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:31:17.86 ID:YWfCY9A20
――心配してくれてありがとう。こっちも大丈夫。元気だよ。
74:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:32:12.17 ID:YWfCY9A20
5
沙綾は悩み続けていた。
75:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:32:44.43 ID:YWfCY9A20
それでもこちらの世界の沙綾としての日常は続いていくし、机のメッセージも続いていた。
――りみちゃんって、なんていうか動物みたいだよね。
76:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:33:34.30 ID:YWfCY9A20
◆
「今日も来ない……か」
77:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:34:26.64 ID:YWfCY9A20
「何か悩んでるんだと思うんだ」
この前の日曜日、いつものようにアリサの蔵に集まったみんなに、沙綾はそう言った。
78:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:34:59.52 ID:YWfCY9A20
それから教師の声は聞き流しつつ、沙綾はぼんやりと思索に耽る。
もしもの話、私がこちらの世界の沙綾だったら。前にも考えたことだ。
79:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:36:01.28 ID:YWfCY9A20
もしも私が同じ立場になってそう思ったら、眩しさと温かさ、それと大きな罪悪感に板挟みになってしまうだろう。多分だけど、入れ替わった沙綾も、程度の大小はあれどそう思ってしまって苦しんでいるんだ。
これはまったくの憶測でしかないけれど、私も彼女も山吹沙綾だ。だから、きっと同じなんだ。
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