一ノ瀬志希「ほころび」
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129:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 02:51:18.86 ID:SYS+AFC90
 振り返って丘の下を見ると、お爺さんが空き缶を持って立っていた。
 手の中にあるのは、空になったあの缶ビールだ。

「……管理人さん?」

以下略 AAS



130:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 03:04:03.55 ID:SYS+AFC90
「……え」


 どっこいしょ、っとお爺ちゃんは芝生の上に腰を下ろした。

以下略 AAS



131:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 03:05:51.67 ID:SYS+AFC90
「アイドルは、それを咲かせることができるからすごい、とあの子はよく言っていました」

 立ち上がってお尻をポンポンと叩き、お爺ちゃんはあたしの方へ歩み寄ってくる。

「いつか皆を笑顔にできるその子を、私は笑顔にしてみせたいのだとも……ところで、妙ですな」
以下略 AAS



132:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 03:08:59.30 ID:SYS+AFC90
 ――!?

「え、黄色?」

「まさに謙虚と言いますか、しかし、確かな存在感を放っている……
以下略 AAS



133:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 03:12:18.26 ID:SYS+AFC90
「あの子がここを忘れることなどありません」

 お爺ちゃんはニッコリと笑いかけた。

「もちろん、このキンモクセイもね」
以下略 AAS



134:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 03:21:59.49 ID:SYS+AFC90
「……ありがとう」

 謝る以外で人に頭を下げることは、たぶん初めてかも知れなかった。

 あたしはお爺ちゃんとキンモクセイに、一旦別れを告げる。
以下略 AAS



135:名無しNIPPER[sage]
2019/04/29(月) 03:24:15.21 ID:h7H+XLyEo
読ませるねえ
おかげで寝不足だよこんちくしょう


136:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/29(月) 03:24:26.88 ID:SYS+AFC90
Mr.Childrenの『ほころび』という曲を基に書きました。
途中、同曲の歌詞を所々引用しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



137:名無しNIPPER[sage]
2019/04/29(月) 10:42:44.14 ID:akNQUIpfo

いいSSだ、感動的だな


138:名無しNIPPER[sage]
2019/04/29(月) 18:27:16.17 ID:ltXa8fsro
武内Pと楓さんのfanfareの人?


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