99: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:59:53.69 ID:xnInN/pyO
花丸祖父「善子くんの考えが正しい。憎しみはまた新たな憎しみを生むだけじゃ」
曜「そう、ですね」
おとぎ話でも「悪い鬼を倒すため、自らもまた鬼になる」ようなお話は枚挙に暇がない
100: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:00:38.94 ID:xnInN/pyO
花丸祖父「そしてこれが、昨晩の出来事じゃ」
古びた肩掛けの鞄から取り出されたのはなんと──、
千歌「ってノーパソ!?」
101: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:01:37.95 ID:xnInN/pyO
花丸祖父「あと最近は遠隔操作のドローンで盗まれないよう、電磁波でジャミングする装置も敷設する予定だったんじゃがのう」
千歌「うわぁ、最近のお寺ってハイテク機器満載なんだねぇ」
善子「魔術と科学の併用……人工の結界ってヤツね」
102: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:02:31.81 ID:xnInN/pyO
映像が早送りされ、ローブ姿の犯人が胸元に古ぼけた本を抱えて書庫から出てくるところでストップされた
曜「あの分厚い本が『忘却の書』ですね?」
花丸祖父「うむ」
103: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:03:24.29 ID:xnInN/pyO
善子「何なのコイツ……強盗殺人と変わらないじゃない!」
千歌「これが……悪鬼」
花丸ちゃんを殴る時も、忘却の呪いを放つ時も、犯人には一切の躊躇いは見られなかった
104: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:05:10.67 ID:xnInN/pyO
花丸祖父「現状は市内全域と海上に検問を張っておる。黒澤家や小原グループの全面協力もあって助かっておる」
梨子「それだけの一大事ってことなんですね?」
花丸祖父「うむ」
105: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:06:41.81 ID:xnInN/pyO
病院を発った私達4人は、近くの喫茶店──ちょうど夢に見た例の場所──へ来ていた
花丸ちゃんが記憶喪失、ルビィちゃんとは未だに連絡が取れない以上、今日の作業は全て中止となってしまった
それ以前に、仲間が何者かに攻撃されたショックが大き過ぎて、とても「何かやろう!」という気力など出るはずがないんだけど
106: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:07:48.81 ID:xnInN/pyO
千歌「うんうん。もし『忘却の書』だけが目当てだとしても、花丸ちゃんからaqoursの一員として頑張ってきた1年を消すなんて絶対しないよ!」
曜「うん、千歌ちゃんの言うとおりだよね」
梨子「神様、お願い。花丸ちゃんを元に戻して……犯人が無事捕まり──」
107: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:08:38.02 ID:xnInN/pyO
梨子「それらが全部なかったことにされるって『今の私』が消えてなくなっちゃう、ってことだから」
千歌「大丈夫だよ」
さっきとは逆に、千歌ちゃんが梨子ちゃんの震える両手をぎゅっと握る
108: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:10:01.47 ID:xnInN/pyO
梨子「とはいえ、こればっかりは神様へ祈るしかないわね」
善子「リトルデーモンでありながら神頼みなんて言語道断よ、リリー! ……って言いたいところだけど」
本物のオカルトを相手にしては、これぐらいしか成す術なしなのが辛かった
109: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:11:04.04 ID:xnInN/pyO
私達4人は淡島神社を目指してバスへと乗り込んだ
最後尾の座席へ並んで座ると、隣り合った梨子ちゃんが話しかけてきた
梨子「ようやく花丸ちゃんと友達になれたのに……そんな矢先に全部お釈迦にされちゃうなんて」
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