218: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:38:40.05 ID:xnInN/pyO
花丸「そういうことなんだよ。多数派になるか少数派になるかなんて、色々な条件に左右されちゃうってこと」
善子「まあ、確かにね」
中学の頃はドン引きされた「堕天使」だって、ニコ生では好評だったりする
219: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:39:26.41 ID:xnInN/pyO
花丸「はい。いっぱいいっぱいあると思うんです、蕾のまま花開かれないでいる物語って」
善子「その蕾に水をあげたいのね?」
花丸「うん。『みんなが望んでいないから』って、蕾が花開くことなく枯れてしまうなんて……もったいないから」
220: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:39:58.30 ID:xnInN/pyO
花丸「善子ちゃん……マルと一緒に来ない?」
善子「ヨハネよっ!……ってまさか、これって……プロポーズぅ//」
善子ちゃんの顔が、まるで茹で上がったロブスターのように真っ赤に染まる
221: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:40:41.54 ID:xnInN/pyO
花丸「ふふっ、幼稚園の頃から変わっていないずらね。善子ちゃんは♡」
善子「だからヨハネだっての! っていうか今のずら丸、ほとんどあの頃の私しか憶えてないでしょ!」
花丸「……まあね。だから改めてよろしくずら」
222: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:41:18.81 ID:xnInN/pyO
生徒会室へ向かうには三年生の教室が並ぶ廊下を通るのだが、私はその途中で見てはいけないものを目撃してしまった
曜「ちょっ!? 千歌ちゃんに梨子ちゃん、何やってるのさ……」
なんと誰もいない教室で、2人が口づけを交わすのを目撃してしまったのだ
223: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:42:03.94 ID:xnInN/pyO
千歌「いやー、まさか本当にわたし達の記憶がなくなっちゃうかも、って羽目になるとはね」
梨子「ほんとにね。やっぱり神様が私達を『何がなんでも引き裂いてやる!』って意地悪したのかな?」
千歌「スタンダファミリーが神様の送り込んだ刺客? ないない、マフィアなんだよ!」
224: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:42:41.25 ID:xnInN/pyO
千歌「わたし達、抗えたんだよね? 悪い運命に」
梨子「うん、私達の力でね♡」
千歌「だよね。でも、これはまだチュートリアルみたいなものだと思うんだ」
225: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:43:26.24 ID:xnInN/pyO
千歌ちゃんが胸元から銀色に輝く何かを取り出した
千歌「今回は『昔の梨子ちゃん』がわたしを守ってくれたけど……次はそんな奇跡みたいなこと、起こらないと思うから」
梨子「やっぱり思い出せないの? 昔会ってたこと」
226: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:44:12.39 ID:xnInN/pyO
千歌「こういうのってさ、いわゆる平行世界からの圧力なのかな?」
梨子「平行世界からの圧力? どういうこと?」
千歌「隣接する世界から変なエネルギーがこっちの世界へ流れ込んできて、その世界の運命へ干渉する……みたいな?」
227: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:45:42.17 ID:xnInN/pyO
梨子「むしろアタック25の方が合ってるかも」
千歌「なるほど……もしかしたら『わたしと曜ちゃんをくっつけるため』じゃなくて、『わたしと善子ちゃん』とか『わたしとルビィちゃん』って可能性もあったかもしれないもんね」
梨子「うん。色が4色どころじゃなくて、マス目も無限に広がってるの」
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