男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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524:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:53:00.75 ID:7Hi8D/RJ0

石床を駆り風を切り砂利を蹴り彼らは衝突す。
ぶつかり合う鋼、間には魂と魂の火花が散る。初撃から激戦であったが先に押し勝ったのはやはり源氏。鬼神のごとき重撃は児子炉の怨恨を乗せてか更にその威力を増している。

紺之介「くっ……」
以下略 AAS



525:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:54:05.07 ID:7Hi8D/RJ0
乱怒攻流「ちょっ、もう押されてるじゃないあいつ」

口元に縦笛をあてがう乱怒攻流を愛栗子が止めた。

愛栗子「まあそう焦るでない。勝負はこれからじゃ」
以下略 AAS



526:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:54:43.95 ID:7Hi8D/RJ0
だが客観的にして彼らの優劣ははっきりとしたものであった。

源氏は戦いを愉しむ反面でもうはや決着は近しかと憂う。
その感情が虚無的笑みとして彼の表情にあらわれかけたときだった。

以下略 AAS



527:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:55:50.68 ID:7Hi8D/RJ0
瞬間突如として紺之介が素早く刀身をずらして源氏の右側へと回り込んだ。

源氏「お」

寸手まで力んでいた腕からとは考え難い流れるような動き。
以下略 AAS



528:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:56:31.98 ID:7Hi8D/RJ0
源氏の左腕に渾身の一撃が刻まれる……そして決着。

誰もが、斬られる間際源氏すらその結末を幻視した時だった。

紺之介「何ッ!?」
以下略 AAS



529:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:57:25.87 ID:7Hi8D/RJ0
不自然な動きの反動でよろけた源氏は一先ず紺之介と距離をとりまた彼と向き合って両手で柄を握り直す。
そうして体勢を立て直すといつものようにほくそ笑んだ。

源氏「はッ……! 今のは危なかったぜ。ひりつかせてくれるじゃねェか……だがすまねぇな。どうやら邪魔が入っちまったみてぇだ」

以下略 AAS



530:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:58:15.40 ID:7Hi8D/RJ0
先ほどの一撃で全てを断ち切るつもりでいた紺之介に冷や汗が走る。

紺之介(馬鹿な……児子炉はあの姿になっても尚まだ自分の意志で動いているというのか)

紺之介の戦慄を他所に源氏は続けざまに喋る。
以下略 AAS



531:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:59:14.31 ID:7Hi8D/RJ0
無論源氏の言っている意味が分からぬわけではないが彼にとって金時計とはいわば奥の手。
ここでその存在を明確にしてしまうというのはこちらの奇襲性を失いつつ児子炉の奇襲に備えなければならないということ。

つまりは劣勢必至である。

以下略 AAS



532:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 01:01:17.30 ID:7Hi8D/RJ0
源氏「なァ」

追求する源氏の声に対し力強く柄を握りて無理矢理仕切り直しに持ち込もうとする紺之介。
だがそのとき意外にも外野から横槍が投げ入れられた。

以下略 AAS



533:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 01:02:23.88 ID:7Hi8D/RJ0
だがその声は決して戦っている二人に対して向けられたものではなかった。

愛栗子「のぅ炉よ! 今の話、聞こえておるか! わらわの力が今そこにある! わらわが憎いか? ならば戦じゃ! 決めようではないか! ぬしとわらわ……どちらが将軍様に遺されるべき魂か!」

乱怒攻流「愛栗子……あんた何言って……」
以下略 AAS



534:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 01:03:07.39 ID:7Hi8D/RJ0
しかし彼らの思惑とは裏腹に源氏はさぞかし嬉しそうな様子で決戦再開の幕を開けた。

源氏「ハッハー! コイツもノッてきたみてぇだし殺し合い再開といこうぜェ!!!」

紺之介「来いっ……!」
以下略 AAS



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