86:名無しNIPPER[saga]
2019/03/19(火) 14:30:02.00 ID:Z/Gablsp0
「智絵里ちゃんとも、顔を会わすのが辛いわ……」
Pと接する以上に憂鬱なのが、智絵里に会う事であった。
87:名無しNIPPER[saga]
2019/03/19(火) 14:30:32.51 ID:Z/Gablsp0
ちひろがその場で冷静にいられれば、直ぐにでもその発想に辿り付けた。
だが、立て続けに起きた予想外の出来事の連続に、脳の処理が追いつかず、そこに辿り着くまでに時間が掛かったのである。
88:名無しNIPPER[saga]
2019/03/19(火) 14:31:16.72 ID:Z/Gablsp0
気配を消していたせいか、ちひろは誰かが入ってきた事に気付きはしなかった。
彼女は今も、自分が助かる算段をぶつくさと考えつつ、始業の準備を進めている。
89:名無しNIPPER[saga]
2019/03/19(火) 14:32:43.43 ID:Z/Gablsp0
とりあえずここまで
仕事が忙しすぎて、先週の内に終わらなかった……(泣)
今週中には何とか、頑張ろう
90:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:00:46.62 ID:ACwa9jOx0
「ち、智絵里ちゃん……?」
「おはようございます、ちひろさん」
91:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:01:16.38 ID:ACwa9jOx0
「え、えっと……こんな早くに、どうしたの……?」
智絵里の不気味な雰囲気を受けつつも、ちひろはそう問い掛ける。
92:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:02:27.45 ID:ACwa9jOx0
昨日のお礼と言われ、ちひろはあのお守りの件だと直ぐに察した。
それと同時に、大量の冷や汗がちひろの顔の表面に浮かび上がる。
93:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:03:02.60 ID:ACwa9jOx0
裏切り行為を働いたのだから、恨み言の一つでも言われるのではないか。
そう考えていたちひろにとって、その言葉は些か拍子抜けだった。
94:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:03:49.68 ID:ACwa9jOx0
(どうやら、智絵里ちゃん……昨日の事をまだ、聞いてはいないみたいね)
まだ智絵里の耳に、ちひろの裏切り行為が伝わっていない事を、幸運にも感じた。
95:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:04:32.30 ID:ACwa9jOx0
「いえ、それは違います」
しかし、その事実を知らないからなのか、智絵里はそう言ってしまう。
96:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:05:04.38 ID:ACwa9jOx0
(気持ちって……何かしら?)
何かしらを取り出そうとしているのだから、それは物である事は間違いない。
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