90:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:00:46.62 ID:ACwa9jOx0
「ち、智絵里ちゃん……?」
「おはようございます、ちひろさん」
「え、えぇ、おはよう」
智絵里からの二度目となる挨拶を、ちひろは笑顔を見せながらそう応える。
しかし、唐突だったこともあってか、笑顔は自然には浮かばず、ひきつったものとなった。
それに比べ、智絵里の表情は自然な笑顔であったが、いつもとはどこか違っている。
彼女が以前に浮かべていた、少女特有のにこやかな笑みでは無い。
まるで人を蔑む様な、冷徹で冷酷な薄い笑みであった。
そしてその瞳には、光の欠片も一切浮かんではおらず、漆黒の色に染まっていた。
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