緒方智絵里「私だけの、幸せのカタチ」
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94:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 09:03:49.68 ID:ACwa9jOx0
(どうやら、智絵里ちゃん……昨日の事をまだ、聞いてはいないみたいね)


まだ智絵里の耳に、ちひろの裏切り行為が伝わっていない事を、幸運にも感じた。


知れていないのなら、なんとでも、どうにでもなる。


この場限りだが、ちひろが伝えなければ、最悪の結果は訪れないのだ。


ちひろは安堵してか、智絵里に感付かれない様にそっとほくそ笑むのであった。


「そんな事は無いわ。Pさんが喜んでくれたのも、智絵里ちゃんが頑張ったからよ」


変な方向性にね、とちひろは心の中で密かに付け加える。


「だから、私は関係無いわ」


謙遜では無く、実質はその通りである。


ちひろがした事といえば、中身を勝手に覗いただけである。


智絵里に感謝される立場では、全く無かった。





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