36: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/12(水) 18:47:39.28 ID:LjnwFu2o0
目が覚めた。戯れに天井の木目を数えてみる。薄暗いせいか、酔いのせいかはわからないが、ろくに数えることが出来なかった。
37: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/13(木) 21:40:28.63 ID:Y/Zj2+tv0
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第二夜 異世界に飛ばされた僕は探偵稼業で食っていく
〜アレシボメッセージ〜
38: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/13(木) 21:44:46.29 ID:Y/Zj2+tv0
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第二夜 異世界に飛ばされた僕は探偵稼業で食っていく
〜ようこそ地球さん〜
39:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/13(木) 21:45:13.69 ID:Y/Zj2+tv0
さて、僕の物語もいきなり佳境に入っている。僕がなぜ、このような狂った世界に飛ばされてしまったのか、どうして異世界に飛ばされた記憶がないのか、既にその全ての真相が明らかになっている。故に僕はいま、悩んでいる。この世界から逃げ出すために、自ら命を絶ってしまおうか否かを。
別に死を恐れて悩んでいるわけでは無い。問題は死んだ後のことなのだ。もし、肉体的な死を迎えてなお僕に意識があり続けたとした。その魂は、きっと地獄か天国に送られることだろう。そうして、送られ先が僕の見知った天国地獄と大幅に異なっていたら。それこそ、この狂った現世に準ずる世界だったとしたらどうする。
輪廻転生を果たしたとしても同様だ。結局のところ、僕はまたこの世界に帰ってきてしまうのではないか。ならば、僕は延々とこの世界で生きていかなくてはならないということになる。それがたまらなく恐ろしいのだ。
40: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 12:56:54.37 ID:Uf1CGfEh0
「おお神よ、僕をお救いください」
隣室の自称神ことパソコン頭は、ちょうどピザをビールで流し込んでいるところだった。といっても、彼の頭には口がない。では、どこからピザを食しているのかというとディスクの挿入口にぎゅうぎゅうと無理やり詰め込んでいるのだ。
41: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 12:57:20.81 ID:Uf1CGfEh0
「人の部屋を覗くなよ。この破廉恥出歯亀野郎!」
42: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 12:57:47.26 ID:Uf1CGfEh0
「おまえじゃない」
43: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 12:58:22.67 ID:Uf1CGfEh0
僕は、迷わずに再生ボタンを押した。
44: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:01:58.57 ID:Uf1CGfEh0
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最終夜 不死講
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45: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:02:25.30 ID:Uf1CGfEh0
年号が令和に代わって早ひと月、いやはや時代の流れというものは実に目まぐるしいもので。
しかし、ニュース番組を見れば毎日のように物騒な事件ばかり。毎日、人死にの話を聞くというのは、なかなかに辛いものがありますなあ。
46: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:02:51.82 ID:Uf1CGfEh0
魔王「だったら、お前が俺を殺しておくれよ」
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