54: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/18(火) 18:02:05.22 ID:PL/4tLVM0
仁奈ちゃんのグループは少し話し合ったあと、紙を三角形に折ってその上に次々重ねていく。
ふむふむ。そうそう、そのチョーシそのチョーシ。
他のチームも負けじと同じように紙を折っては重ねを繰り返す。
残り30秒。
55: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/18(火) 18:04:36.81 ID:PL/4tLVM0
「収録おつかれさま。おもしろかったよー。仁奈ちゃんは楽しかった?」
「はい! きんちょーしましたけど、すげー楽しかったですよ。お友達もできたですし、次の収録が楽しみでごぜーます! あっ、でも……」
笑みを消して、しゅんとしている仁奈ちゃん。
56: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/18(火) 18:06:00.69 ID:PL/4tLVM0
「……」
『新元素発見!』という派手なテロップの横に見覚えのある顔が添えられている。
ふーん、まだあの大学で教授やってるんだ。
あたしの記憶にある彼よりも、幾分か老けているように見えた。
57: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/18(火) 18:10:56.95 ID:PL/4tLVM0
短いですが今回はここまでです。
過去レスにて日本語が怪しいところがあったので修正します。申し訳ありません……
58:名無しNIPPER[sage]
2018/12/18(火) 18:24:34.07 ID:SG74NUhOO
乙
59:名無しNIPPER[sage]
2018/12/19(水) 14:21:56.31 ID:YILgT9eLo
物語に深みがうまれますねぇ
60: ◆GO.FUkF2N6
2018/12/23(日) 20:56:23.36 ID:l63Jdi8N0
✉
仁奈ちゃんと暮らしはじめて2か月と1日。
2か月記念をお祝いして盛り上がった気分のまま事務所に行くと、プロデューサーからお呼びの声がかかった。
もしかしてキミも祝ってくれるの?
61: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/23(日) 20:59:13.45 ID:l63Jdi8N0
「ただ、悩んでることがあってな。あのディレクター、どうも仁奈のこと気に入ったみたいでな。この子の宣伝をするために
生放送中に視聴者にインパクトを与えられるような時間をとりたいと言ってくれてる」
「へぇ、いいじゃんいいじゃん。ゴールデンで特別扱いって。それのなにが問題なわけ?」
62: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/23(日) 21:04:23.58 ID:l63Jdi8N0
「仁奈ちゃんのママにスタジオまで来てもらうのはどうかな?」
プロデューサーから息を呑む音が聞こえた。呆れているのかもしれない。
仁奈ちゃんは大きく目を見開いてあたしを見ている。
63: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/23(日) 21:06:50.05 ID:l63Jdi8N0
それから仁奈ちゃんは震えながらもママに連絡して。
一所懸命に来てくだせーってお願いして。
そして。
64: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/23(日) 21:11:14.53 ID:l63Jdi8N0
✉
あれからというもの、仁奈ちゃんは隙あらば手紙の執筆に勤しむようになった。
どんなことを書いてるのか気になってのぞいてみようとすると、きまって手紙に覆いかぶさって見せてくれない。
もしかしてこれが反抗期ってやつ?
志希おねーさん、とても悲しいでごぜーますよ。
92Res/82.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20