54: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/18(火) 18:02:05.22 ID:PL/4tLVM0
仁奈ちゃんのグループは少し話し合ったあと、紙を三角形に折ってその上に次々重ねていく。
ふむふむ。そうそう、そのチョーシそのチョーシ。
他のチームも負けじと同じように紙を折っては重ねを繰り返す。
残り30秒。
わずかだけど仁奈ちゃんのグループがいちばん高いのをつくってるように見える。
このままいけば優勝かなー、なんて思っているとタワーがかすかに揺れているのが映った。
チームメンバーの女の子はそれに気づかなかったのか、気にせず豪快に重ねようとしている。
あー、やめたほうがいいんじゃないかな。それ以上重ねると、たぶん倒れちゃうよ。
『もう立てるのやめたほうがよくねーですか? 倒れちまうでごぜーますよ』
仁奈ちゃんも同じことを思ったらしい。
重ねようとしている女の子──たしかアケミちゃんという名前だった──に話しかける。
『だいじょーぶだって。アタシに任せなさい!』
勝負に夢中になっているのか、それとも目立とうとしてるのか、その子は忠告を無視してそのまま重ねてしまった。
そして。
パサパサパサ。
あちゃー、タワーは見るも無残に崩れ落ちてしまった。
ピピピ、無情なタイムアップのブザー。
残念、仁奈ちゃんグループは最下位。
優勝チームに拍手が送られ、それから少しだけトークを挟んだあと、番組は終わった。しーゆーねくすとうぃーく。
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