31: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/09(日) 18:43:32.06 ID:WNr0Gect0
短いですが今回はここまで。
32:名無しNIPPER[sage]
2018/12/09(日) 23:22:45.54 ID:PQiy4IIIo
おつ
33: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/15(土) 13:34:57.90 ID:kZJKvpHt0
✉
仁奈ちゃんと暮らしはじめてだいたい3週間。
今日はレッスンも外出もしないで一日中家で過ごすことにした。
あっ、ズル休みじゃないよー。ちゃんと許可はとってるよ。
34: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/15(土) 13:37:18.35 ID:kZJKvpHt0
ライブまで1週間をきった。
仁奈ちゃんのレッスンもだいたい仕上がり、本番に向けて打ち合わせをしている最中。
慣れないことの連続で仁奈ちゃんはだいぶ疲れているように思う。
今日も本人は「ママのためにがんばるですよ」とレッスンをしようとしたけれど、あたしがやめさせた。
35: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/15(土) 13:39:40.33 ID:kZJKvpHt0
✉
SHIKI'Sクッキングのお時間です。
まずはにんじん、玉ねぎなどをばっさばっさと切っていきます。
そして、肉といっしょに炒めましょう。
36: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/15(土) 13:41:55.52 ID:kZJKvpHt0
「……」
「……」
この時間はいつもレッスンのこととか好きなアニメの話とかでにぎやかなのに、いま聞こえるのはスプーンが皿とあたる音だけだった。
37: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/15(土) 13:43:53.23 ID:kZJKvpHt0
「……」
「仁奈ちゃん?」
「ママは……お仕事で来れなくなったですよ。プロデューサーがママからそう言われたって」
38: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/15(土) 13:46:24.49 ID:kZJKvpHt0
「……」
「だいじょうぶだって。約束を破ったのはママのほうなんだから、仁奈ちゃんはなにも心配しなくていいんだよー」
「……てくだせー」
39: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/15(土) 17:21:07.99 ID:kZJKvpHt0
✉
廊下からバタバタと走る音が聞こえる。
ライブを成功させるため、スタッフが奔走している音だ。
そして、それに負けないくらい、控室もドッタンバッタン大騒ぎ。
40: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/15(土) 17:23:25.81 ID:kZJKvpHt0
「仁奈ちゃん、ママが来てくれるって喜んでて、そのためにレッスンがんばってたんだよ。だったら、呼べばいいと思わない?
なのになんで嫌がったの? なんで? わかんない。ねぇ奏ちゃん。あたし、どうするのが正解だったと思う?」
「知らないわ」
41: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/15(土) 17:25:12.19 ID:kZJKvpHt0
「シキちゃん、クイズしよー」
部屋から出ようと椅子から立ち上がった直後、後ろから熱いハグが飛んできた。
振り向くと、見慣れたキレイな金髪、宮本フレデリカの姿がそこにあった。
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