36: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/15(土) 13:41:55.52 ID:kZJKvpHt0
「……」
「……」
この時間はいつもレッスンのこととか好きなアニメの話とかでにぎやかなのに、いま聞こえるのはスプーンが皿とあたる音だけだった。
「緊張してる?」
「だいじょうぶでごぜーます」
「もしかして、カレーおいしくなかった?」
「すげーおいしいでごぜーますよ」
「……」
「……」
会話が続かない。
緊張してるっていうよりは、落ち込んでいるようにも見える。
むむ。いったいどうしたんだろーか。
何の気なしに言っただけだった。
「明日、ママに喜んでもらえるといいね」
ガチャンと音がした。
仁奈ちゃんの足元で、カレーのルーがついた銀色の物体が鈍く光っている。
92Res/82.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20