37: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/15(土) 13:43:53.23 ID:kZJKvpHt0
「……」
「仁奈ちゃん?」
「ママは……お仕事で来れなくなったですよ。プロデューサーがママからそう言われたって」
仁奈ちゃんは落としたスプーンを拾って、えへへと笑った。
食器棚から新しいスプーンを取り出して、落としたものと交換してあげる。
「ママは……とっても忙しいでごぜーます。だから、しかたねーですよ」
「しかたないって……」
仁奈ちゃん、ママが来てくれるってずっと楽しみにしてて。あれだけレッスンがんばってきたのに。
「そうだ、電話してみようよ」
「仁奈はだいじょうぶでごぜーますよ。心配しねーでくだせー」
「それともあたしが電話しようか?」
いちおー保護者代役として、プロデューサーから仁奈ちゃんのママの連絡先は聞いている。
もしかしたらまだ仕事中かもしれないけど、それならそれで仕方ない。
これも仁奈ちゃんのためだ。
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