45: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:53:04.55 ID:Nn2yIfhz0
髪型を整えて家を出ると、途中でコンビニに寄って朝食を購入する。
熱いシャワーとカフェインの効果か、普段よりも幾分かすっきりした頭で、なんとか学校への道を歩く。
46: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:54:52.20 ID:Nn2yIfhz0
時刻は、朝の七時。
まだ登校している生徒も数少ない、そど子だって校門に立ち始めたくらいの時間帯だろうと思う。
私がそんな時間に登校したのなんて、戦車道の朝練をしていた時くらいだ。
47: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:56:31.34 ID:Nn2yIfhz0
「そど子、卒業おめでとう」
「あ、ありがとう」
48: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:58:40.22 ID:Nn2yIfhz0
「……まだ、一回だけじゃない。ホントに大丈夫なの? 証明になんかなってない。信じられないわ」
「だったらどうする。明日も明後日もここに立ち続けるのか」
49: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:00:17.01 ID:Nn2yIfhz0
そど子は「それは――」と少し言い淀んだ後で言葉を続けた。
「再会の約束ってこと?」
50: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:02:05.85 ID:Nn2yIfhz0
「まぁ良いわ。わかった。大洗女子学園風紀委員特別顧問であるこの私が、責任を持って、確認しにきてあげる」
「ああ、頼む」
51: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:03:53.65 ID:Nn2yIfhz0
重い足取りを一歩一歩進め、教室への道程をゆく。
しかし、十数歩歩いたところで、後ろから「冷泉さん」と声がかかった。
52: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:05:33.46 ID:Nn2yIfhz0
卒業式は、滞りなく行われた。
とはいえ、『滞りなく』なんて平凡な言葉で表せたのは、あくまで卒業式だけだ。
生徒会主導の催しに関しては混沌ここに極まれりといった様相だった。
53: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:07:14.84 ID:Nn2yIfhz0
サメさんチームの面々がプールに海賊船を浮かべた。
アリクイさんチームは100インチの液晶ディスプレイでゲーム大会を開いた。
54: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:08:54.21 ID:Nn2yIfhz0
締めは、大洗の全戦車による斉射となった。
校庭に戦車を並べ、戦車道履修者の在校生がそれぞれの戦車に乗り込んだ。
乗員をなくしたカメさんチームのヘッツァーには、西住さんと私の二人で乗った。
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