冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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46: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:54:52.20 ID:Nn2yIfhz0

 時刻は、朝の七時。
 まだ登校している生徒も数少ない、そど子だって校門に立ち始めたくらいの時間帯だろうと思う。

 私がそんな時間に登校したのなんて、戦車道の朝練をしていた時くらいだ。
 あの時だって、あんこうチームのみんなの助けを借りていた。
 自分一人の力で登校したのはこれが初めてだ。

「り、理由? 理由ってなによ!」

「狼狽えているのが、その証拠だぞ、そど子」

 にやりと笑ってやると、一層、そど子は顔を赤くした。

 図星なのだろう。きっと私の選択は間違っていない。

 だからその顔へ向かって、私は言葉を届ける。


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